見出し画像

演技性パーソナリティ障害とは?

茨城の大学を出て初めて働いたのは四谷にある居酒屋さんだった。初めて暮らす東京には今までの人生で一度もあったことがないような人たちがいっぱいいた。

シナリオライターや俳優をやっています、という人がホールで働いていたが、その中でとりわけ言動がドラマチックな俳優稼業の方がいて印象に残っている。そんなこともあって今回は演技性パーソナリティ障害についての論文を読んでみた。

演技性パーソナリティ障害:定義、臨床プロフィール、鑑別診断および治療枠組み
Histrionic personality disorder: Definition, clinical profiles, differential diagnosis and therapeutic framework

この論文によると、演技性パーソナリティ障害の特徴としては以下のものがあるという。

・注目されていないと苦痛を感じる。
・性的誘惑や挑発的な不適切な他者との相互作用
・変わりやすく不安定で、感情表現が浅いことが多い。
・自分への注目を集めるために、常に外見を利用する。
・極めて印象主義的で曖昧な表現。
・自己のドラマ化、演劇性、贅沢な感情表現。
・暗示性(他人や状況に影響されやすい)。
・人間関係を実際よりも親密なものとして解釈する。

また演技性パーソナリティ障害は、他のパーソナリティ障害も併存することがあり、反社会性、境界性、自己愛性パーソナリティ障害を有することもある。

さらに生物学的な要因や社会的(生育環境)要因もあるが、その根底には「自分には基本的に魅力がない」という信念があると。本物の俳優を見たことがないのでなんとも言えないが、演技性パーソナリティ障害は本職の俳優に向いていないような気がするのはなんでだろう。

Q: 演じるとは社会学的にどう定義されるのか?

Cultural pragmatics: Social performance between ritual and strategy

文化的プラグマティクス: 儀式と戦略の間の社会的パフォーマンス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?