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化粧で心と体がどう変わるのか?

私の身だしなみといえば、朝にヒゲを剃ることくらいだが、化粧というのは一体心と体にどのような異影響を与えるのだろうか。

今回取り上げる論文は、化粧をすることで心理状態とホルモン分泌がどう変わるかを調べたものである。

健康成人女性の化粧行動における生理心理学的研究
─ストレスホルモン系、性ホルモン系への影響─

この研究では女性被験者(平均年齢22.12歳、60名)に化粧を行わせ、その前後で心理状態や疲労感、ストレスホルモン(コルチゾール)、女性ホルモン(エストロゲン)の変化を調べている。

結果として化粧をすることで、ネガティブな感情が少なくなり、ポジティブな感情が高まり、疲労感が減ること、さらにコルチゾールが増えるが、エストロゲンは変化しないことが示されている。

渡邉, 2013年, 図3-2


渡邉, 2013年, 図1 

ストレスホルモン、コルチゾールが高まる理由としては、化粧によって感情を鼓舞する状態、興奮する状態になるからではないかということが論じられている。

明日読む論文:
メイクアップの心理的効果と生体防御機能に及ぼす影響

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