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慢性ストレスがある人は急性ストレスにも弱い?

体が弱いので健康管理には人一倍気を使っている。そのため、運動をしたり体に良さそうなものを食べたりと努力はしているが、時にこれは焼け石に水なのではないかと思うこともある。ベースになるストレスが強ければ、体に良い事をやったとしても対症療法に過ぎないものになってしまう。

今回取り上げる論文は、慢性ストレスとコルチゾールの関係について調べたもの。

良いストレス、悪いストレス、酸化ストレス: 予期的なコルチゾール反応性からの洞察
Good stress, bad stress and oxidative stress: Insights from anticipatory cortisol reactivity

この研究では日常生活で介護を行っているもの(慢性ストレス群)と行っていないもの(対照群)を対象に、急性ストレスを与えたときの体の反応を知らべている。

具体的には、急性ストレス課題としてトリアー社会的ストレステスト(面接試験を模したストレス課題)を行わせ、その時のコルチゾール(ストレスホルモン)や他のストレス関連物質について調べている。

結果としては、

・介護を行っている慢性ストレス群は、ストレスホルモン、コルチゾールの量も増加したこと、

・中等度のストレスのものが、最も急性ストレスへの耐性(レジリエンス)が高まっていたこと

が示されている。

論文 figure 1を参考に筆者作成
論文 figure 2を参考に筆者作成

Q: 条件が同じだった場合、急性ストレス反応に対する運動や生活習慣などの保護効果はどれくらいなんだろうか?

明日目を通す論文

トリアー社会的ストレステストプロトコルで測定したストレス反応性に対する定期的な身体活動とフィットネスの影響: 系統的レビュー
Influence of regular physical activity and fitness on stress reactivity as measured with the trier social stress test protocol: A systematic review

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