見出し画像

どんな国家が国民を幸せにするのか?

どんな国家が人間を幸せにするのかという議論については古代ギリシア以来、様々に議論が行われているが、実際のところどのようなものがベストなのだろうか。今回取り上げる論文は、国家の政治体制と国民の幸福度について調べたもの。

正式な制度と主観的な幸福: 各国の証拠を再検討する
Formal institutions and subjective well-being: Revisiting the cross-country evidence

この論文では低所得国から高所得国までの56カ国を対象に、司法・経済・選挙制度と国民の幸福感の関係について調べている。

結果としては、以下の通り。

・低所得国では、司法制度と経済制度が高いほど幸福感が高まる

・中高所得国では、選挙制度(民主政の度合い)が高いほど幸福感が高まる。

国内に絶対的な貧困層がほぼいなくなるレベルに達すると、幸福感の要因が司法・経済制度から民主制度の方にシフトしていくと。まあ、たしかにそうかもしれないなと。

Q: 独裁制から民主政への以降には経済状態が影響するか?
Are dictatorships returning? Revisiting the 'democratic rollback'hypothesis
独裁政権が戻ってくるのか?「民主的ロールバック」仮説の再考

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?