思春期のこどもはなぜ強い刺激を求めるのか?
思春期の子どもは何かと強い刺激を求めます。冒険心があるといえば言葉はいいのですが、それを見ている親としては、何かとヒヤヒヤすることもあるのではないでしょうか。今回取り上げる論文は、思春期の報酬系の発達について論じたものになります。
報酬系というのは、欲しいものを手に入れるために、心と体の調整をする脳の仕組みになります。欲しいものを見ると、鼻息が荒くなり、気持ちも高ぶり、行動的になりますが、このような変化を引き起こすのが報酬系です。
思春期には、高いリスクを伴う行動が頻繁に見られるのですが、これを報酬系の立場から説明するものとしては2つの説があります。
一つは報酬系の活動が活発化するため、報酬に対して反応しやすくなるといういうものです。
もう一つは報酬系の活動が十分でないために、これを反応させるためには強い刺激である必要があるというものです。
どちらも思春期の少年少女が強い刺激を好むという点での説明にはなっているのですが、どちらかといえば、前者の報酬系活発化仮説が支持されているようです。
歳を取るとリスクを取りにくくなりますが、時には思春期のような無茶ができれば、と思ったりです。
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