見出し画像

『四月は君の嘘』を観て

タイトル自体を知ったのはいつだったのか覚えていない。
初めて同タイトルのアニメを観たのはたしか2017年頃、そのとき私はアメリカにいた。
英語力を上げるために、Netflixで見つけた馴染みあるアニメ達を英語音声で観ていた。
ポケモン、遊戯王などいくつかのタイトルを観終えたのちにふと目に入ったタイトル、それが『四月は君の嘘』だった。
かねがね噂は聞いていた、どうせ良い作品なのだろうと思っていた。
英語力の向上を目的として何の気無しに観た。
言語の問題で理解出来ない部分も多々あったろうに、沢山泣かされた覚えがある。

そんな同作品を最近また久しぶりに観直してみている、今回は日本語音声で。
相変わらず私が涙を堪えることは許さないし、前に観たときと同様、私はピアノが弾きたくなる。
幼稚園にいた頃から小学校高学年まで、5, 6年は習っていたピアノなのだが現在の私はただの一曲すらもまともに弾けない。
熱心に練習した記憶もなければ、毎年発表会で演奏していた当時の情景もまるで思い出せない。

それでも一曲だけ、私が弾きたいと強く思う、そんな曲がある。
私が小さい頃はこの願望はなかったように思う。
ピアノが弾きたいと思うことも、またこの曲への強い思いも。
『四月は君の嘘』を観ずとも、時折私はピアノに思いを馳せる。
いつからだろう、それはピアノを弾かなくなってからしばらく経ってのことだったろうと思う。
実家の電子ピアノの内蔵曲。
電源ボタンの隣にあるボタンを押すとその曲が流れる。
ある時は間違えて押してしまい、大音量で響き渡るその曲に驚いた。
そしてあるときは、ただただその音に浸った。

久しぶりにピアノを弾きたい、そう思わせてくれたことに感謝している。
実家のピアノに久しぶりに向かおう、そうしてまずは自動演奏を聴く。
『英雄ポロネーズ』を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?