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10年後を生きる--愛猫のこと②--



かなり弱っていた愛猫を地元の動物病院へ連れて行きました。


そこで先生に言われた
ずっと忘れられない言葉があるのです。


「可哀想だけどこのこ長くないね」


一応薬は出しておくねと。


もうね、愛猫を撫でながら泣きました。

しかしね、しかしですよ!
納得できなかったので知り合いに教えてもらった動物病院にも行ってみました。

それはそれは親切丁寧な診察でした。

似ている種類を調べてくれたり、お薬を付ける際のエリザベスカラーを先生が自作してくれたり(身体が小さすぎるので既製品はどれも合わなかった)と。

先生、このこ大丈夫ですか‥?

と、わたしの問いに

「大丈夫!このこ強いね、頑張って生き延びた」

即答してくれた先生、
あれからずっと今もお世話になってます。

それからはダニを完全に取るために、嫌がる愛猫を毎日お風呂でシャンプーし、毛も少しずつカット。

数ヶ月かけて耳も目やにも身体も綺麗になり、
可愛く可愛くスクスク育ってくれました。


今でも鮮明に、このこは長くないと言った白髪混じりで寡黙で淡々と喋るいかにも優秀な先生‼︎というオーラを放つ先生の姿や声を覚えている。


あれから11年経ちました。
お元気でしょうか。
最近地元に戻ったときに懐かしい病院の看板を見かけました。


あのとき長くないと言われたこの子は
この通り元気ですよ!!すごいでしょ!!


‥と、愛猫を連れて行ってみようか
いや覚えてないか

心の狭いわたしは
そんな子どもじみたことを
ふと思ったりするのです。


耳に付けた薬を舐めないように。エリザベスカラーは嫌がるのにこの帽子(おばあちゃん作)は嫌がらなかったのよね

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