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越後妻有を旅して#02〜大地の芸術祭・十日町エリアを回る

2022年に、新潟の越後で行われた「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」を訪れた旅行記の、つづき。前回のお話はこちら。

大地の芸術祭が行われる場所は広大で、6つのエリアに分かれています。2日目に訪れたのは、十日町エリア。「絵本と木の実の美術館」は、廃校になった小学校を使って空間絵本に仕上げています。

いろいろなオブジェがあって楽しい雰囲気でしたが、この小学校にまだ児童がいたころは、どんな楽しい毎日を送っていたのかなと想像しました。いろいろな教室があって充実していたことが分かります。

オブジェも楽しめましたが、私は教室の黒板に残っていた、ありし日の児童たちの寄せ書きが一番印象に残りました。真田小学校という名前だったんだね。無邪気な子どもたちが笑いながら思い思いに書いたんだろうな。「上村先生 アンド けんた」というメッセージがいちばん好きかも。

次に向かったのは、「うぶすなの家」。築90年を超える茅葺き民家を、焼きもので再生したおうちです。囲炉裏やかまど、お風呂などが見れると期待して行ったのですが……。

この日は閉館していて、外からちらっと覗くことしかできませんでした。中を見たかった。そのあと車を走らせて次の作品(何だったかは忘れました)を見に行こうと思ったのですが、道に迷い、とんでもない山の中に迷い込みました。しばらく走ると視界が開けた場所に出て、棚田を一望できました。こんな山奥にもコシヒカリが育っている。そういえば、昨日泊まった宿のおかみさんが、田植えは5月20日頃で、稲の刈り入れは9月20日頃と言っていたのを思い出しました。4カ月で収穫まで終えるなんて知らなかった。棚田を見下ろす丘には、そよ風が吹いて、鳥の鳴き声が聞こえました。道に迷うのもいいものだなと思いました。

最後に訪れたのは、「越後妻有里山現代美術館 MonET」です。

いろいろな作品を見た中で印象的だったのは、たくさんの時計が吊るされたこの作品。最初、鳥がたくさん飛んでいるように見えたけど、よく見ると時計でした。たくさんの時が羽ばたいているようで、しばらく見ていました。

一泊2日の旅では、全作品の半分も見れなかったけど、十分に楽しめました。そういえば、帰りがけに白樺林も見たっけ、どこだったかは忘れました。白樺林の近くでラーメンを食べたことは覚えてる。

大地の芸術祭は、2024年は7月から開催されるようです。行かれる方は、楽しい旅になりますように。おわり

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