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アコーディオンの取扱い説明書

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アコーディオンに備わっている機能に関する記事、お手入れグッズや演奏に関連するアイテムなどについていろいろ。
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2020年6月の記事一覧

アコーディオンは何を基準に、どんな機種を買えばいいのか?値段の相場は?

「アコーディオンを弾いてみたい」「習ってみたい」と思われる方がまず最初に悩むのが、「何を基準に楽器を選んだら良いのか?」という点だと思います。 今回は、楽器店で働いた経験を活かして、私なりの楽器選びの基準を解説していきたいと思います。   アコーディオン購入の際のチェックポイントアコーディオンと一言にいっても、大きさ、重さ、鍵盤の数、リードの数、音色など、本当にたくさんの種類のアコーディオンが存在します。 ピアノやギターのように一般的に普及している楽器に比べると流通量は少

アコーディオンはどこまで修理可能なの?費用はどれくらい?

今回は、アコーディオンの修理を依頼する際に知っておきたいことについて書いていきたいと思います。 アコーディオンの中身と外観 アコーディオンは基本的に、大切に使用していればとても長持ちする楽器です。日ごろから取扱いや保存に注意し、メンテナンスをしていけば、中~高級アコでしたら50年は使い続けられるでしょう。 それでもどうしても肌などに触れる部分や置く時に地面に当たる部分などは消耗しやすく、色あせや金属の劣化などで年代を感じる見た目になってしまう機種もあります。 自分ででき

音色切替スイッチのはなし①スイッチの役割とは

音色切替スイッチとは何か? アコーディオンの中型~大型機種には必ずついているスイッチがあります。それが「音色切替スイッチ」といわれるボタンです。「メロディースイッチ」「レジスター」、「トーンセレクター」などと呼ばれることもあります。 鍵盤の根元付近に並んでいるボタン、これがメロディースイッチです。ドットは、リード音域の高低を表しています。真ん中がM(ミドル:中音域)、上がH(ハイ:高音域)、下がL(ロー:低音域)です。  メーカーや機種によって、そのデザインは様々です。

音色切替スイッチのはなし②音色の成分とは

スイッチの組み合わせと数は、その機種によってすべて異なります。同じ機種でも、製造年によってはその組み合わせが違ったりすることもあります。 今回はスイッチ操作に関連した知識として、アコーディオンの音色はどのような種類があるのかについて解説していきたいと思います。音の構成成分を知れば、効果的なスイッチ操作ができますので是非ご一読ください。 アコーディオンが織り成す音の成分アコーディオンの独特の音色、それは同音と倍音の組み合わせということになります。押さえる鍵盤やボタンは1つだ

音色切替スイッチのはなし③左手ベース側スイッチを有効活用する

スイッチ使い分けの面白さスイッチの切り替えはアコーディオンを始めたばかりの時は少し難しい操作かと思います。アコーディオンのスイッチは鍵盤側についているので、構えた状態では角度的に目視確認が難しいのです。(胸当て側にスイッチが付いている機種もありますが、やはり位置の確認は必要な準備です。) 特に曲中にスイッチを切り替えることは少し難しいので、正しいスイッチをどのタイミングで押すかの練習は、運指や曲の練習と共にする必要があります。 ミュゼットの曲中でスイッチを切り替えてみる