見出し画像

私が家事を手放す訳

ママの暮らしを整える専門家 ひきたあゆみです。
ママの余裕を生む家事の最適化や、家族みんなが「できる・わかる」家の仕組みづくりで片付けやすく暮らしやすいお家づくりを提供しています。

私自身、家庭では家事を少しずつ手放し、子どもにもできることはどんどんやらせています。現在姉は6歳、妹3歳。
上履きも洗わないし、水筒も用意しません。
(仕上げや手伝うことはしますが、基本子供たちの仕事です)

その代わり私が注力しているのは、子どもがやりやすい環境をつくること。「やってみようかな」とか「できた!」が増えるような環境作りをすることです。

それは単に「自分が楽したいから」だけではなく(それも多分にありますが笑)、その大きな理由は、子ども達に将来「自分の力を最大限発揮できる人になってもらいたい」「その土台は家庭で育つ」という強い想いからです。


なぜ考えるようになったのか、私の子育てを振り返りながらお伝えさせてください。あなた自身の意識をちょっと考えるきっかけになったら嬉しいです。


反面教師は自分〜何一つ家の手伝いをしてこなかった私〜


そもそも私自身は社会人になってを家を出るまで洗濯物ひとつ畳んだ事がない子どもでした。私は母の沢山の時間を奪って育ってきたのだと思います

だからこそ、家を出て、とても苦労しました。
元々片付けができず、思いついたままに物を買い、身の回りは常にぐちゃぐちゃ。
売るほど服を持っていても物足りず、出かける度に毎回新しい服を買う。
沢山物を持っているのに、あれがない、これがない、常に探し物をする。
それでも独り身の時は何とかなりました。

困ったのは出産後。
子供・家族・自分、3つの時間軸をコントロールしなくてはならなくなって、そんな状態はあっという間にキャパを超え、パンクしたのです。

自分で選んだはずなのに、子育てと仕事の両立にただただ追い込まれる日々。
溜まった洗濯物、オムツの名前書き…。

出かける時、子どもの着替えをさせ、離乳食の準備、これも必要、あれがないと家中を動き回ってやっとのことで家を出発したのに、汗だくで駅に着いた時に携帯を忘れてきたことに気が付く。なんてことも。
(あの時は心底自分が嫌になりました)

自分のことすらできない自分に、家庭を回ることは到底できなかったのです。そんな中で時折猛烈に湧いてくる「私は何のために働いているんだろう」という疑問。
頭の中も毎日の暮らしも家の中もぐちゃぐちゃ。

子どもが大好きだったはずの私は、いつしか自分の子どもに毎日怒鳴り散らし、元気が取り柄だったはずなのに、寝不足かストレスなのか、常に体調不良とたたかう始末。

どんどん離れる理想と現実のギャップ。
そんな時に思ったのです。


娘に将来こんな思いはしてほしくない。
自分を犠牲にしながら社会に貢献するんじゃなくて、自分の力を発揮しながら、幸せに暮らせる人になってほしい。


母親の自己犠牲で成り立つ家庭を終わらなせなくてはいけない。
そのために、私から意識をを変えていこう!

ちょうどその頃、姉はいわゆる「なんでも自分で!」の時期。
ならば、「忙しいからあっちいって!」じゃなくて、本当に子どもでもできる環境にこだわってみよう。

その日から私の試行錯誤&実験が始まりました。


家事を見直して起こった変化

自分の身支度や、家族の家事に協力することは、実は想像以上に子どもの発達に大きな影響を与えてくれました。

ありがたいことにこれからは学力だけではなく、実行力や段取り力、想像力などの非認知能力が試される時代です。

自分でやっていいんだという家族の一員としての自覚、初めは朧げなかった動作が数ヶ月でスムーズになっていく身体や手先の使い方。
自分で完了できるという自信。

家事を行うことは、難しい知育や早期教育よりずっと、そんな子どもの非認知能力を養ってくれます。

例えば、水筒の準備なども初めはこぼしたり、漏れていたりすることもありますが、数回の失敗は勉強料。次第にコツを掴み、今では出かける前の習慣になっています。
初めは大変でも、長い目で見ればママの家事もまたひとつ、減ることになるのです。

そしてそうやって、これは私にしかできない?と考えていくと、
私に少しずつ時間と心の余裕が生まれるという変化が起こりました。

私が子育てや子どもの発達の本質を学び、楽しめるようになったのも、その余裕が生まれてからでした。


あなたの中の意識改革


今のあなたの姿はそのまま、お子さんの将来の母親像につながります。
ママが一人で家事をするのが当たり前だという家庭は、そのことに違和感すら感じず育ちます。
お子さんが女の子の場合は一人で抱え込むことが当たり前だと自分を追い込み、男の子の場合は奥さんにそんなもんでしょという態度で接します。
またその子どもは、親が全部お膳立てをしてくれることが当然だと思って育つでしょう。

一方、家事は家族が協力してするものだという家庭は、大人になってからも皆で協力するマインドを次の世代に自然と伝えることができます。

どちらのマインドを幼い頃から養うべきかは一目瞭然です。

また、自分のやりたいことや大切にしたい時間のために賢く家電を頼ったり、ダラダラとTVやSNSなど自分が望まない時間を削るなど、親自身が優先順位をつけて過ごすこと、来客時だけじゃなく日頃から家族が気持ちよく過ごせるためにある程度片付いた家をキープすることなど、家庭はそこで過ごす子どもの「環境」になる。

私もまだまだツッコミどころだらけですが、私たち大人は子どもにとって、そんな存在なんだという自覚を持つこと。その意識を持って暮らすことがスタートラインなのだと肝に銘じながら過ごす日々です。

家事の手放し方

家事を手放したい!じゃや何から始めたらいいの?

家事を手放すためには、単に「やりなさい」と言ってもうまくはいかず、コツがあります。

その大前提が、家の中で、どこに何があるのかを家族みんなに分かっていること。だから最初のステップは大人ができるように家の中を片付けることです。

さらに重要なのが「お子さんのタイミングを見逃さないこと」
お子さんが今まさに成長したい、やりたがっていることをキャッチするための、観察する目が重要になってきます。
これについてはまた今後、紹介していきますね


まとめ


家事を手放すことは、あなたの心と時間に余裕を生むだけでなく、お子さんの能力自体や将来の家族像までもを育むことにもつながります。
大切なお子さんだからこそ、小さな頃から色んなことをやらせてみる!

是非、今あなたが当たり前にやっている家事の中で、お子さんがやってみたいと言ってきたものや、できそうなものはないか、一度考えてみてください。
「できる・わかる環境ってどうやって整えたらいいの?」「そもそも私が片付けられないわ…笑」な人は今後と投稿を。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?