花の命を着るランジェリー

何について調べていた時だっただろうか。たしか、肌に優しい素材でできたインナーを探して、ネットの海の中を泳いでいたときのことだったように思う。突然目に飛び込んできたんだ。

花の命を着る。

何をもって花の命を着るということなんだろうと思った。そのコピーの響きにとても興味を惹かれた。webサイトをスクロールする指が止まらなかった。

Liv:ra

　シルクやオーガニックコットンなど、
こだわりの着心地の天然素材を
2000年前から日本に伝わる
伝統の草木染めでひとつひとつ丁寧に染め上げ、
植物のみずみずしい天然のエネルギーをそのまま
ギュッと生地に詰め込んでいます。

着るたびに生きた植物たちのパワーを感じる
癒しのランジェリーは、
あなたの心とからだを
大切に、慈しむように包んでくれます。

なるほど。なんて素敵なランジェリーショップだと思い、瞬く間に恋に落ちた。なんと言っても「花の命を着る」というコピーが好きすぎる。ときめいた。

もともとお花が大好きな私。なんとしても「花の命を着る」ランジェリーが欲しくなってオンラインショッピングを覗いた。そこには、色とりどりの鮮やかな下着たち。そして、いつも買って身につけている数倍の値段の下着があった。たくさんの意味で震えた。

それでも、花のパワーとともにある下着を身につけられたら、絶対にハッピーだろうなという確信があって。一晩だけ悩んで、それから値段なんて度外視して、本当に好きなデザインのランジェリーをお買い物カゴに入れた。

上下セットで諭吉さんが2枚ほど消え、おつりが少しあるくらいだった。こんな高い買い物は久しぶりだ。

結婚式前に無駄遣いをしてしまったかなぁとも思ったけど、手元に届くまで本当に楽しみで楽しみで。だから後悔はしていない。

手元に届いたときは、数秒で中身を取り出して鏡の前で自分に当ててみるほど嬉しかった。

手元にあるピンク色と黄色のひまわり柄。大事に大事にしていきたい。ベランダにある植物のように、リビングにある花器の花のように、愛していたい。