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流るる果実【詩】【ポエム】56


カシスの色は
夕日に焼かれた海の色

酸っぱくて甘い味覚が あなたを想い出させる


カシスの色は 執着の色

その紫は 
甘い言葉で「こちらにおいで」と ささやいているようにも見える

私が 
あなたにとりつかれ
執着し、のめり込むように

それが苦しみに変わってしまうのなら
手の中にある ぬくもりの記憶を
消してしまえたら 楽になるのに

カシスの色は 嫉妬の色

赤紫の海に浮かんだ私の気持ちは
どこに流れ着くのか
誰にもわからないのです


【後記】

私は、この詩を「秋になったらアップしよう」と思っていました。
カシスの色が、秋っぽいと思っていたからです。

でも、実際には、旬は7月頃のようです(日本の場合)。


詩(ポエム)で、唯一無二の世界を作ります✨