◇古本屋での予期せぬ再会(その2)
おおっ! あったではないかぁ・・拙著『バッティングの極意-うねり打法-』が!
この書籍は2002年ベースボールマガジン社から発刊した本である。
22年ぶりの書店での再会。
「オマエ、こんなところに・・」
この古本屋のスポーツコーナー(?)に置いてあった本、さっきは10冊程度、と書いたが、その時に撮った写真を見返すと、全部で4冊しかない?
その中によくあったねえ。
この子は、5万部売れてくれたかわいい子。
阪神タイガースのバッティング部門のパフォーマンスサポート(2002~03)に就いていた頃に、そのタイガースの打撃陣にどんな改革を断行したかについて書いた。
監督は星野仙一さん、バッティングコーチに田淵幸一さん。二人のビッグネームに2年お仕えし、2003年、チームは今岡・赤星・濱中選手たちの爆発的打棒が冴え、1985年の優勝以来18年ぶりのセリーグ制覇を果たす。
【濱中治が明かす】飛距離が伸びる「うねり打法」の真相・・・恩師・田淵幸一から伝授された秘技には今だから言える師弟愛があふれていた!阪神タイガース密着!
https://www.youtube.com/watch?v=8jiAiaeYzcA
星野さんが監督を受ける前の監督は、あの野村克也氏。
野村さんの3年間のチーム打率は .248(3年間平均)だった。
そして、うねり打法をチーム導入した2003年のチーム打率は .287。
さらに、7月のオールスターが始まるまでのつながる打線が強烈で、なんと開幕後3月半以上チーム打率が3割を超えていたのである!?
この数字のなにがすごいというか・・おかしいかというと、セントラルリーグなので、当然指名打者はない。なので、投手たちの全打席の成績を含めて、3割を超える打線だったことになるのである。
あり得ない?
つながる打線、終わらない攻撃。
さらに、1番打者だった今岡選手に関しては、この年 .340のハイアベレージで首位打者のタイトルを獲得。これにフォアボールとエラーでの出塁が絡むと、それはもういつみても今岡選手がずーっと塁上にいるような感覚だったことを思い出す。
ちなみに、昨年優勝したタイガースのチーム打率は .247とのこと。
いやー、痛快な仕事でしたねえ。
さてこの本、もう一つおもしろいことがある。
野球のバッティングのタイガースの書籍だったにも関わらず、本書の編集者の方は、いまやわが国のラグビー愛好家にとってなくてはならない存在となり多忙を究めるあの方だった・・・。
次回に続く------