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世界のあちこちで

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世界のあちこちで出会ったことを綴ります。
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記事一覧

おいしいごはんに辿り着くまで(炊飯器購入記)

最近、炊きあがりのお米がヘタりぎみ。 ササニシキ派の私としては、もっちりよりも一粒一粒が自立している感じが好き。これは、もう買い替え時か、ということで炊飯器探しが始まった。 今、おいしいごはんが炊けるのはどれなのか? お客さん目線で、リアルな気持ちを綴っておく。 ①買う前の現状把握家電は、買い替える時のタイミングでの流行りの機能があるのだけれど、炊飯器については、ガス火で炊くことに、いかに近づけるか?ということに尽きる。 「炎舞炊き」「おどり炊き」「炎匠炊き」と、ガス火で

目に見えないけど大切なもの

切腹最中というお菓子を知っていますか? モナカのあんこがはみ出るように入っている のだけれど、それは切腹のような姿。 サラリーマンが、失敗をした時に お詫びに行くときの手土産に使われると言われたが それぞれの“本気の謝罪”や“言いにくいごめんね” にも使われる。 同じモナカでも、 空也のモナカをいただく時とは全く違う。 お詫びの気持ちの代弁なのだ。 コンセプトで、こうも変わるのだ。 今、所属しているビジネスコミュニティの リーダーである横山直宏さんから 沖縄のマンゴーをい

BETTY CATROUX EXHIBITION

『BETTY CATROUX  - YVES SAINT LAURENT 唯一無二の女性展』 イヴ・サンローランのファッションアイコンであると同時に、自身の“片割れ”でもあったベティに対するオマージュであり、彼女のモダンな女性像とそのスタイルを余すところなく明らかにした巡回展。 最近のメゾン系の展覧会は、六本木、表参道といった場所で開催することが多いけれど、今回は品川の寺田倉庫B&C HALL。このメゾンらしい空間と細身のブラックスーツが似合うスタッフがお出迎え。名古屋か

アンコール遺跡とピラミッド

「アンコール・ワットのパワーはすごい」 何度となく聞いたコメント。 いつかは行くのかなぁ、と思っていても、 友人の暮らすプノンペンからは、 飛行機で1時間、バスで7時間。 忙しい彼女を連れ回す訳にはいかないし、 と思っていたら、約10年経ってしまった。 しかし、今年になって、あれよあれよと 2ヶ月のうちに、2回も訪れることに。 アンコール・ワットは、 カンボジア北西部に位置するユネスコの 世界遺産(文化遺産)であるアンコール遺跡の一つであり、 その遺跡群を代表する巨大な寺

パッケージづくりで感じたこと

このプロジェクトがスタートした経緯は 前回のブログで書いたとおり。 最初に始めたのは、 6種類のお菓子のパッケージ開発でした。 元々、ベストセラーの ココナッツクッキーや カシューナッツチョコレートに加えて ハーブ胡椒塩クッキーや アーモンド、マカデミアナッツ、 ロータスシードのチョコレート 全6種類のパッケージを作りたい、と。 条件は、 ドリームガールズプロジェクトの イラストを使うこと。 このドリームガールズプロジェクトは、 彼女が10年前に立ち上げたプロジェクト

LIFE is Journey.ができるまで

もったいぶったタイトルを書いたけれど、 アロマブランドのLIFE is Journey.の話が 持ち上がったのは、たった2ヶ月前のこと。 ケニアから帰ってきてすぐだったと思う。 10年前からカンボジアでプロジェクトを立ち上げ 2店舗+1工場のオーナーである友人から 「新店舗オープンに合わせて、  新商品の開発を担当して欲しいんだよねぇ」 と、だれかの誕生日プレゼント選びくらい とても軽い感じで言われたのだった。 プノンペンと、 アンコールワットのあるシェムルアップの 国際

カンボジアの入り口

タイ、ベトナム、バリ、シンガポール、スリランカ(?) 東南アジアで訪れた国は多くないけれど 同じ国を複数回訪れてるから、 生涯パスポートがあったとしたら、 多分東南アジアのスタンプが一番多いと思う。 それなのに、それなのに、 友達が活躍するカンボジアに訪れたのは 今回が初めてだった。 行く行く詐欺をやっと返上。 彼女と出会ったのは、約10年前。 青山にあるスパルタ系英語塾。 塾に一歩踏み入れたら、そこから英語のみ。 ジョブスやオバマのスピーチの暗唱や、 何十人もの生徒の前

夏至だから、2の境界線について。

6月21日は、夏至です。 夏至とは、二十四気の一つ。 太陽が最も北に寄り、北半球では昼が一番長い日。 北極では太陽が沈まず、南極では太陽が現れない。 陰陽論における「陽極まりて、陰と転ずる」時。 「ぐにゅ」っと変わる時ですね。 春分や秋分は変わり目ですが、 陰と陽のバランスが整っている時なので 気分的には穏やか。 夏至と冬至は、がらっと、そして 次元がぐにゅっと変わる感じ。 2という数は、まさに陰陽の意味もあり、 天と地、男と女、光と闇、朝と夜、善と悪など 様々なことの

カンボジアでオススメのレストラン

今回のカンボジア出張は、早朝からミーティングが入っていたりして、気づくと夕方になって、今日は何にも食べてなかった、なんてことが度々あった。24時間のうち、意外に食に時間を割いているものだと気づきつつ、だからこそ食べる時は、美味しいものを、素敵な人たちとの会話と共に、思いっきり楽しみたい、と思う。 カンボジアでの数少ないレストランでの食事の中から、オススメのレストランを3つをご紹介しよう。 伝統的なクメール(カンボジア)料理 kravanh restaurant カンボジ

旅は人生の薬である ケニア⑥ サファリ

サファリ、ってどういう意味だ? サファリルックとか、普通に使っているくせに、勝手にアフリカの動物がいるところ、くらいのイメージしか持っていなかった。 サファリとは、スワヒリ語で「旅」のことだった。 ズキーン。カッコいいじゃないか。 今回のケニア行きを決めた理由の一つに、 過去に行った旅(出張)の中で一番思い出深い場所が、ダカールとカイロの360度地平線が見える砂漠。あの快感を体験できるなら、もう一度行きたい、と思ったことだった。 でも、正直に言うと、アフリカ行きは迷った

旅は人生の薬である ケニア⑤ マサイ族

ケニアには、40以上の民族がいて、割合が多いのはキクユ族の22%、マラソンが強いのはカレンジン族で12%(高地なのに、遠くの学校まで走って通うから心臓が鍛えられているらしい)、そして日本人にとって馴染みのあるマサイ族は1%にも満たない約30万人。 マサイ族は、垂直跳びを繰り返すダンスが有名で、過去にアリナミンAの広告で広く知られた部族。遊牧していた土地が、動物保護区や国立公園などに指定され、法的に遊牧することができなくなったそう。 馬糞と土で作った家で、主食は、ミルクと牛

旅は人生の薬である ケニア④ カフェ

ケニアに発つ前に、エアロプレスコーヒーを普及しているお友達から「現地の人が、どのくらいコーヒーを飲んでるのか知りたい」とメッセージが届いた。 コーヒーが美味しい要素は、赤道から緯度25度をさすコーヒーベルト地帯で標高が1200〜1800m降雨量、日照量、気温、土質などと、さまざまな条件がある。 エチオピアやケニアは全ての条件がピッタリ。高品質で美味しい豆の産地。 日本のスタバでもこの産地のものは飲めるが、ケニアにはスタバはない。 JAVA HOUSEとArt Caffe

旅は人生の薬である ケニア③ 課題は同じ

支援ってなんだろう。 滞在中に、たくさんの人に話を聴くことができたんだけれど、結論から言うと、大切なことは、同じじゃん、ってこと。 若い女性弁護士や、飲食店で働く20代の女性たちや、30代?の先生たち、合計15人くらいに 「ケニアの女性が考えていること、抱えている問題」について聞いてみた。 共通してくるのは ・男女差別 ・女性はビジネスの勉強をしていないこともあり就職難 ・結婚しても、女性の負担が多いこと ・若いシングルマザーが多いこと(インタビューした中にも16歳で出産

旅は人生の薬である ケニア② お金

「お金を渡す時は、周りから見えないように、手で握って、相手の手に渡してね」昔々、セネガルのダカールに行った時に言われたこと。換金したお札が、全てが握った後の折り目があって、しっとりしていたのを覚えている。 さて、今のケニアはどうなのか?というと、 紙やコインをほとんど見ない、というのが答え。 ご存じの方もいるかも知れないけれど、ケニアではM-PESA(PESAはスワヒリ語でお金の意味)というモバイルマネーが普及していて、ケニア人人口が4800万人のところ2019年現在で22