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田んぼの補植とは

奈良県の村暮らしを始めてもうすぐ1年が経とうとしています。
会社員なので普段は事務所でパソコンを使って業務をします。

ただ、ここは田舎です。
油断していてはいけません。(笑)
金曜日の午後の業務が田んぼの捕植、なんてこともあります。

補植とは


補植の意味は、苗や木が枯れてできた空間にもう一度苗や木を植えることを指します。

今回私が体験させてもらった田んぼの補植も同様で、空間がある場所や苗が1本しか植えられていないところに手作業で苗を追加していく作業でした。

なぜ1本しか植えられていない苗があるかというと、機械(田植え機)で植えているためどうしてもムラができます。

また空間の原因は、機械が方向転換する場所や、入口と出口周辺で機械が苗を植えることができない場所があるからです。

田植え機の発明により田植えのスピードは格段に向上しました。

しかし、機械では対応できないこともあるため、それを人の手で補って植えるというのが補植になります。

補植は大変

この補植という作業、実際に行うと想像よりもはるかに大変です。

まず田んぼの中を歩くということを想像できますか?

これが本当にしんどいです。

特に初心者(私)にありがちなのですが、作業スピードが遅く一か所にとどまってしまうことがあります。

するとどんどん足が沈んでいきます。

この足を引き抜くという行為が体力を消耗させます。

また苗を地面に植えるわけですから、腰をかがめます。

前かがみの状態が続くので腰にも負担がかかります。

そもそも私たちの祖先は狩猟民族です。

この前かがみの姿勢というのに対応しておらず負担がかかることはしょうがないです。

実際、日本に稲作が伝わったばかりの頃、多くの人が腰痛悩まされていたと言われています。

補植の効果

この効果については少し想像も含まれています。

収穫量について

今回体験させてもらった田んぼのように個人の田んぼで、それほど広くない場所であれば効果があるのかなと思います。

作業時間は3人で2時間ほどでしたので、それほど過酷ではありません。

もちろん補植した場合としなかった場合で収穫量の比較をしたわけではないので正確にはわかりません。

一方大規模な田んぼであれば、作業量に見合う効果は得られないなと思います。

機械が作業をできない入口と出口部分など一部に絞って行うくらいであれば効果がありそうですが、中まで入っていくというのは労力に見合わないと感じます。

見た目

この見た目がもしかしたら一番効果があるのかもしれません。

補植をしないと成長してきたときにはげてる部分ができてしまいます。

それは少し格好悪いな、ということです。

ただこれも個人の田んぼだから感じることかなと思います。

自分の田んぼがきれいだと、やっぱり気分はいいですよね。

まとめ

どれだけ機械が発達しても、人の手で作業するということは必要なのだなと思いました。

このような貴重な体験ができるのも田舎ならではですね。

収穫時期は9月です。

私が補植したところだけはげてたらどうしよう、という不安もありますが楽しみに成長を待とうと思います。

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