21.06.22 戦闘力

67.ワクチン
 大学がついにワクチン接種を始めるらしい。
 コロナ禍一連の騒ぎも、いよいよ終わりに向かっているということなのでしょうか。当然のこととして嬉しい思いもありますが、不謹慎ながら一抹の寂しさも感じます。
 感染者や医療従事者が周りにいない僕にとって、この二年間は純粋な非日常に他なりませんでした。終わるとなるとなんだかんだで非日常への憧れが物足りなさを零しだします。特に僕は思春期らしいですからね。尚更なのでしょう。クソが。
 傲慢なことには、いっそ大学生活まるまる自粛で良かったなあ。

68.戦闘力
 教え子の女子中学生に腕相撲で負け、屈強な同僚に「オスとして情けないっすねw」と失笑されたのをずっと気にしています。戦闘力コンプ。先日彼とご飯したときに抗議したら毅然として同じ言葉を繰り返されました。
 さて、次の日しくしく悲しみながら渋谷を歩いていると、偶然カラスのヒナに出くわしました。短くしっとりとした毛に青く透き通った目。かわい~~!! しゃがんで写真を撮ろうとします。
 瞬間、後頭部に衝撃。
 マークシティの目の前で「いった!!! え!??」と叫ぶ僕を、カラスが天高く嘲笑っています。容疑者は親鳥のようでした。鳥類界の美人局? カーカーじゃないよ。
 反撃したい気持ちはやまやまだったのですが、普通に怖かったので走って逃げました。じゃかじゃか出まくってたドーパミンのせいで「え!?? カラス!?? 草!!!」という最高にキモい独り言を大音量で叫びながら。みじめだね。
 僕の戦闘力は鳥未満だという話でした。

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