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命を救う医師達に希望を見出だす

 3月17日正午過ぎに病院駐車場に到着し、過日ERのB医師が予約を取ってくれた川井医師の午前中のおそらく最終予約時間に間に合うように再診受付を済ませて、診療科のある階に行き、母は、血圧測定をして、別室で体重等の測定を済ませて待合室で呼ばれるのを待つ。
 受診室に入り、挨拶と問診を受け
川井医師「自覚症状はありませんでしたか?」
母『自覚症状は、強いて言えば、週2回プールで泳ぐと息が上がりやすくなった位です。
両膝人工関節手術受けてからも、リハビリの先生は50m上限と言われたけれど物足りなくてこんどうクリックの先生に沈みますけれどどの位の錘(医療用チタン人工関節なんだけど…)ですか?と尋ねて<片足1kgずつ。大腿四頭筋がついたら前のように泳げるようになりますので、どんどん泳いでください(清水先生)>と言われたので、大体200m~250mを目安に泳いでいましたけれど、息が切れやすくなって、日によっては200m位で止める日もあります。
健康診断に行ったら、いきなり【心臓弁膜症】ですと言われて私にとっては青天の霹靂で、日赤病院に紹介状をもらって行ったけれど、聴診器も当てず【1年以内に死にます】と言われてこちらへの紹介状すら書いてもらえなかったので、娘が同じ病気で病院を受診すると国から治療費が支払われないから月が変わるのを待ってこちらに来ました』
と訴えて
川井医師が、気長に聞いてくださりつつ、少し驚きこちらを見たので
[レセプト請求の仕組みを少し仕事でかじった事がありましたので、ご迷惑おかけしないように、母に辛抱してもらいました。大腿四頭筋に筋肉がついてきたら、以前のように泳げるようになっていました]
と、伝えると納得なさったようで、
それ以外は、両膝人工関節にする手術を受けたのに泳げるのか?
そんな医師達(日赤病院とかかりつけ医師)が居るのか?
と少しびっくりした表情で、 居住まいを正して
「日赤病院の医師は循環器内科医であると名乗りましたか?名前は覚えていますか?聴診器は確かに使わなかったのですか?」
と、近森病院のホームページを確認したら、川井先生は、高知大学医学部臨床教授として教鞭を取っているようで、教え子の1人だったのかも知れないと感じた。
[名札を見せてくださった時に循環器内科医『え?言ってた』うん。一応。名前も言ってくださいましたけれど、聴診器も当てず、「1年以内に死ぬとか、運良く生きていても、1年後にはトイレに行くにもようよう這いずりまわりながら行ける程度には弱る」と失礼極まりない方なので、2度とお世話になる事の無い方の名前迄は覚えていません]
『顔も見たくないです!!!』
と、母の語気が強くなっていた程不愉快だったのだなぁ…と、あの医師にあらざる呪詛のような言葉ばかり選んで、循環器内科医の実績を積めない病院に就職した自分の選択ミスを患者に八つ当たりする医師には、確かに私も会いたくないわ~と思いながら聞いていた。
 カルテを確認して少しお手上げというか?頭をかかえているのか判然としないポーズで
「殆どの患者さんが自覚症状無いので困るんです」
とおっしゃた。
 確かに、母のように生きないといけない事情があるのを知らないかかりつけ医師が心臓弁膜症と確定診断をしつつ、患者に告知せず、因る命の選別を受けていたなら、統計的に正確な数値は出ずに、心不全死扱いされるんだろうなと、医学統計の心臓弁膜症が少ない理由に思い到る。
 ER受診時に撮った心エコーの大動脈弁の動画を見たら、医療従事者の知識が無くても、素人にも一目瞭然な1/5~1/4位の広さからしか血液が送られておらず、心臓の画像を示し
「残りの血液は左心室に逆流するので、心臓内の血圧が上がります。それだけではなく、左心室に送られる血液は肺を通って来て全身

に送られるので、逆流しているという事は…」
[酸素が全身に行き渡らなくなる]
「そう。
その為、心臓が頑張り続けても、いつか頑張れなくなる日が来ると、様々な症状が全身で起きます。
完全に頑張れなくなって手術するよりも、まだ元気な内に手術した方が、心臓の機能が衰えず、元気に暮らしていけます」
『日赤病院では【僧帽弁狭窄症】と言われたのですが…?』
「それなりに石灰化もありますが、大動脈弁程深刻ではありません」
『1日の受診時に、最初の先生は音を聞いただけで「重症なので検査しましょう」とおっしゃってくださり、検査結果を見たもう1人の先生は「ベリーシビア。超重症」という診断でした。お2人共、日赤病院の先生よりも若いのに、きちっと診てくださり、音だけであれ程判るので驚きました』
と正直な感想を伝えると
良い感じに後進が実力が身に付いていた事が確定出来て満足そうな、誇らし気な表情を一瞬浮かべていらっしゃいました。
カルテを見ながら
「カテーテル手術を希望しているようですが…心臓が頑張りすぎて弱くなった人向けの治療法なので
○さんの場合、心臓が元気なので開胸手術が望ましく、何事もなければ2週間位で退院出来ます」
『はい、若い先生にも説明受けましたが、もうまな板の上の鯉の心境で、ベストと思う治療方針をおまかせします』
と、母が答えると
「今日はこの後お時間ありますか?
検査をした上でどうするか決めます。
他の部位の石灰化の有無の確認を含めてCT検査
肺機能検査
歯医者検査を今からオーダーして検査してもらいます。
次回の予約は3月24日(水)9:00~が最短で空いていますが大丈夫ですか?」
[歯医者は歯周病があると、濱田知事がTVCMで言ってるみたいに、全身の状態が悪くなって、体に良くないから、念の為調べてもらう項目に入っているの]
と、母が疑問に思った事にフォローを入れる。
『はい、いつでも合わせる事が出来るので大丈夫です』
と言って、検査室に行き、戻って歯医者を受診して、診察中なのに、総入れ歯がプールの先で浮いていたら困るからと言ってかかりつけ歯科医師が笑いを堪え過ぎて治療にならなかった話を披露して、受けたので満足気に戻って来て、診療科受付で、次回予約票と、予約票時刻よりも10分前厳守を言われて、帰宅する。
 


~メモ帳と記憶に頼り書いたのて、患者家族側の解釈の為、一門一句同じ訳ではありませんが、概ね合っていると思います~

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