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今日から「三伏」 一年で一番暑い時期(記事18)

今日は7月15日、旧暦六月初十日、「三伏」が始まります。
「三伏」というのは一年で一番暑い時期で、三十日または四十日間続きます。

以下、「三伏」について簡単に説明します。

「三伏」は「初伏」「中伏」「末伏」の総称です。
「初伏」は夏至のあと、三回目の「庚の日」から始まります。
「庚の日」というのは、旧暦の日付を干支(十干と十二支)で表したとき、「庚」がつく日です。例えば今日(旧暦六月初十日)を干支で表すと「辛未月 庚辰日」となります。
「庚」は十干のひとつなので、十日に一回まわってきます。
今年の夏至は6月21日、旧暦では五月十六日(庚午月 丙辰日)でした。
夏至のあと、「庚」がつく日は
6月25日 旧暦五月二十日(庚申日)
7月5日 旧暦五月三十日(庚午日)
7月15日 旧暦六月初十日(庚辰日)
となり、今日は三回目の「庚の日」に当たるので、「初伏」が始まります。これを「入伏」といいます。

「初伏」の期間は十日間です。よって、「中伏」は「入伏」の次の「庚の日」から始まります。
今年は7月25日、旧暦六月二十日(庚寅日)から「中伏」に入ります。

「末伏」は立秋後の最初の「庚の日」から始まる十日間です。
今年の立秋は8月7日、旧暦では七月初四日(壬申月 癸卯日)で、そのあと最初に来る「庚の日」は8月14日、旧暦七月十一日(庚戌日)です。この日から十日間が「末伏」に当たります。

以上をまとめると、今年の「三伏」はこうなります。
初伏 7月15日~24日(十日)
中伏 7月25日~8月13日(二十日)
末伏 8月14日~8月23日(十日)

「初伏」の開始が遅い年は「中伏」の期間が十日間になり、「三伏」の合計は三十日間になります。例えば2014年の「三伏」は7月18日から8月16日までの三十日間でした。

中国では今でも「三伏」という言葉を使っています。
日本は旧暦が遠い存在になってしまいましたが、暦から見る伝統的な季節感、なかなか面白いです。

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