今日は9月18日 中国生活 日本人であることの窮屈さ(記事43)
今日は9月18日、中国では「九一八事変」が起きた、とても重要な日とされています。
「九一八事変」は、1931年9月18日に勃発した満州事変を指します。この事変をきっかけに、日本軍が中国東北地方を占領して満州国を建国しました。日中十五年戦争の始まりです。
中国に関係している人なら、1931年の九一八事変(満州事変)、1937年の七七事変(盧溝橋事変)、同年十二月の南京大屠杀(南京事件、南京大虐殺)くらいは、詳細はともかく言葉だけでも知っておいた方がいいと思います。
深圳で今朝、日本人男児が中国人に刺された、というニュースを見ました。
「九一八」というこの日に関係しているのか、日本人を狙った犯行なのか、詳細はまったく分かりませんが、やっぱり中国(というより海外)にいる以上、普段から注意は必要だな、と改めて感じました。
私は、外ではなるべく日本語を話さないようにしています。
日本人だけで四川料理屋などに行くこともほとんどありません。行くとしてもよく知った店か、個室になっている店だけです。酒が入ったら何が起きるか分からないので、外食は特に警戒しています。
2010年に尖閣問題が発生した頃、タクシーに乗ったらいろいろ意見を押し付けられて面倒くさい思いをしたので、今は一人でタクシーに乗ることもありません。家族と一緒にタクシーに乗ることはありますが、中国語を使います。
もちろん、子供たちは母親(中国人)の姓を名乗っており、父親が日本人であることは極力周りに知られないようにしています。
一番小さい幼稚園児の息子はまだ「父親が日本人」という事態がどういうことかピンとこないようですが、高校生と中学生の娘二人はその辺もよく理解していて、冬休みなどに日本へ旅行に行っても、学校ではそのことを話さないようにしているようです。時々、子供たちに申し訳ないと思うこともあります。
中国は(日本には劣りますが)治安がいい国だと思います。日常生活で特に不便だと思うこともありません。でも、何かが起きてからでは遅いので、私は日本人であることをなるべく周りに知られないように生活しています。
今回の写真は旧満州国の国務院が使っていた建物です(伪满洲国国务院旧址)。日本の国会議事堂を模しています。