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デフォルメと細密画を極めて結果ボテっとなる ボテロ展

6月1日、山田五郎さんのyoutubeで気になっていたボテロ展を見に渋谷のBunkamuraに行ってきました。

南米コロンビア出身で御年90歳の現役アーティストのボテロさん。

なぜ6月1日に行ったかというと、1日から10日まで平日は全70点撮影オッケー👌なんです。
チケットショップでなんと500円(当日券1800円)という破格でチケットを入手してたので、「500円でまだ生きてる現代作家の作品ぜんぶ撮影許可とは、東急さんなんたる太っ腹」とワクワクでした。
そして、見ました!
500円とは思えないくらい良かったです。(なお当日券は1800円)。おまけに撮影オケ!
(さすがに東急に1円も払わないのはなんなんで、音声ガイド借りました)
わたし的には、後半のぽっちゃり人物コーナより、前半の静物画ぽっちゃりがすごくよかったです。


ツイッターで、ゴッホを超えたとの書き込みみて、さすがにそれゃないだろう、セザンヌは超えてるけどって思いました。

ドン


ふっくらしてるだけでなく、一枚あたり5百個の花を細かく描いてるのです。近づいてみると、細密画です。すんばらしい!!ずっと見ていたい。

ふくよかな画風の前の若い頃の絵も面白かった。

元祖ポプテピピックみたいな絵を何十年前から描いていたんですね。

「絵はモチーフはいらない。絵の持つチカラこそ真の芸術だ( ・ิω・ิ)キリッ」とボテロさんはかっこいい名言を言っていて、なるほどなるほど。
ところが静物画の次のコーナは、モチーフ満載の宗教画コーナー。舌の音も乾かぬうちに!君子豹変、まぁ芸術家とはそうあってほしい(笑)

そして最後のほうに一枚、女装として目を奪われた作品がありました。

「アングルによるモワテシエ夫人にならって」

完全に女装です。いや、今の日本では服を着るだけでは完全女装とは呼びばず首下女装と呼びます。
以下はキャプションの説明

名高い夫人像を元にした本作では、 ポーズや花柄のドレスは原作にならうも、女性を男性に置き換え、絵画表現の約束事や慣例から皮肉をもって逸脱しようとした。 一方、コロンビア社会における女装趣味の男性たちの存在を、 ボテロは他の主題と同様に、 現実として無表情に捉えている。

とのことです。コロンビアにも女装趣味があっても不思議ではないですが、服を着ることだけでメイクやウィッグをしないのが、コロンビア女装スタイルなのかなぁ?って想像しました(実際はどうなんでしょうね)
あとこの絵は女装サロンっぽい空気だったです。サロンに赤ちゃんがいたことないけど。


7月4日まで。





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