見出し画像

すべての人が平等に就職を目指して!

皆さん、こんにちは!デジタルマーケティング部の美口ももなです。アイビーシーの HOT な情報をみなさんにお届けいたします。
今回は、アイビーシーが取り組んでいる社会貢献活動についてご紹介します。
 
アイビーシーでは、社会貢献活動の一つとして、NPO法人AlonAlon(以下「AlonAlon」という)を通じて障害者の自立支援活動を応援しています。
前回記事:「胡蝶蘭を通じて障害を持つ人々の自立を支援!AlonAlonの取り組み」by 鶴橋葵

AlonAlonさんとは、葵さんの取材後も交流が続いています。今回は当社代表の加藤も含めた新しいメンバーで見学にお招きいただき、胡蝶蘭栽培場である「AlonAlonオーキッドガーデン」の農園や温室の最新の様子や、AlonAlonの新たな取り組みについてお伺いしてきましたので、ご紹介いたします! 


■AlonAlonについて

AlonAlon(アロンアロン)は、障がい者の自立支援を行う NPO 法人です。障がいのある方々が特別支援学校等の卒業後、経済面・生活面のどちらでも自立した生活を送る=『自活』することを目標として、彼らが自力でお金を稼ぐ場を提供し、家事やお金の勘定を学ぶ自活に必要となるサポートを行っています。

AlonAlonが行っている活動をまとめてみました。

① フラワープロジェクト

フラワープロジェクトは、「日本の花栽培の30 %を知的・精神障がい者の仕事に」を目標に掲げ、胡蝶蘭の栽培・販売を通じて、就労が困難な障がい者・お花を購入する一般の方・障がい者雇用に悩む企業を結びつけ、障がい者には就労、一般の方には社会貢献の機会、企業には障がい者雇用率遵守の提供という3者がWin-Winの関係を築くことができ、日本の障がい者雇用率の確保にも大きく貢献している取り組みです。
 
現在、特別支援学校等を卒業した障がい者は以下の図のような形で就労支援サービスを経て企業等へ就職しています。しかし、特別支援学校等を卒業し就労が困難な方たちは、月2万円以下程度の収入しか得られず、自活とは程遠いのが現状です。

 そんな現状を打開するため、AlonAlonは就労継続支援サービスB型事業所「AlonAlonオーキッドガーデン」を開き、胡蝶蘭の栽培指導・フラワーベースの制作指導を通して、彼らに就労と自活の機会を提供しています。
オーキッドガーデンでは、段ボール箱を組み立てたり支柱の針金を曲げたりする単純な作業から、花の茎を支柱に合わせて曲げたり、花が咲いた苗を鉢に上げて見た目を整えたりする繊細な作業まで、様々な難易度の仕事を行っています。作業内容は60工程に細分化されており、簡単な作業から難しい作業に分けることで、働いているすべての人が作業できるように工夫されています。

作業風景や雰囲気が分かる動画です!ぜひご覧ください!


次に、一連の胡蝶蘭栽培技術を学んだ彼らが安定的な就労機会を得るために、企業の障がい者雇用との橋渡しを行っています。
日本の企業は法定雇用率以上の割合で障がい者を雇用する義務があり、その規模に応じ一定数の障がい者を雇用しなければならないということが法律で定められています。しかし、企業の業態等により、障がい者雇用のための配慮や業務内容を用意したり、他の従業者の理解を得たりすることがままならず、障がい者の法定雇用率達成企業の割合は50%程度に留まっています。
そこで、AlonAlonは、胡蝶蘭を栽培している施設費用を企業が一部負担することで貸農園として提供、オーキッドガーデンで胡蝶蘭栽培をしている障がい者をオーキッドガーデンで働きながら、その企業の正社員として雇用される仕組みを確立しました。つまり、オーキッドガーデンが企業のオフィスとなり、オーキッドガーデンで胡蝶蘭栽培を行うことがその企業の業務となり、その業務を行う障がい者を企業が正社員として採用するというものです。
障がい者にとっては、生活基盤を変えることなく、習得した栽培技術を活かして企業の正社員として雇用されることにより、自活の道を開くことができます。また企業にとっては、自社内で特別な業務や就労場所を用意することなく、障がい者を雇用し、法定雇用率を遵守することができます。
栽培した胡蝶蘭は、自社の取引先への祝花として障がい者雇用の取り組みのストーリーとともにお贈りすることができ、生花店から花を購入する必要もなくなります。

企業に内定をいただいた記念の写真です!

また企業へ就職ができた障がい者は、胡蝶蘭栽培を行う先輩として施設の後輩に作業を教えるOJTの役割もあります。部下を育てるマネジメントスキルを学ぶことで、将来的には障がい者同士のチームをつくり、自立した働き方をすることを目指しています。


このプロジェクトは、AlonAlonのビジネスモデルにし、企業の障害者雇用率確保に貢献しています。
 
企業だけではなく、一般のお客様でも社会貢献できる仕組みがあります。それが「バタフライサポーター」です。

引用:https://www.alon-alon.org/owner

苗の購入金額を寄付し、それを知的障がい者のメンバーが育てて一般企業向けに販売を行い、その代金が入所者の収入になります。バタフライサポーターとして寄付を行った皆様にも、寄付金額と同等のお花をお届けするサービスです。
一般のお客様個人でも社会貢献ができ、大切な方へお花も送ることができる素敵なサービスです。
▼詳しくはこちらからご確認いただけます!▼

そして、AlonAlonの新たな取り組みについてもご紹介いたします。

②マンゴー農園

この胡蝶蘭事業の他にも、他の作物で障がい者雇用を増やす取り組みを行っています。それがマンゴーの栽培です。
マンゴーも胡蝶蘭のように栽培の難しい植物ですが、障がいのある人やノウハウの少ない職員でも誰でも最高のタイミングで収穫ができるように、産業用ロボットを導入しIoT技術の利用を検討しているとのことです。マンゴーの栽培がうまくいけば、マンゴープラント全体を企業に販売し、企業の障がい者雇用が実現できるようプロジェクトを進めているそうです。

③新たな取り組み

取材の最後に、今後オープン予定の「AlonAlonジャングルタウン」を案内していただきました。AlonAlonで働く障がい者の暮らしを豊かにするための新たな取り組みとしてスタートしたプロジェクトです。

このAlonAlonジャングルタウンの中には、観葉植物や南国フルーツを栽培するスペースや、園で働いている方のランチの提供そしてグループホームのセンターキッチンとしての役割を果たすキッチンスペース、イベントを開催できるようなステージなど働く方はもちろん来園した方も楽しめるような場所にする予定だそうです。

▲完成イメージ

最後に

見学を終え、すべての人が平等に就職することができ、社会生活をしていく大変さを感じました。
AlonAlonでは、企業にとってもそして障がいのある方にとってもWin-Winになれる仕組みが作られていると感じました。
今後も障がい者雇用の拡大に向け挑戦していくAlonAlonと共に、企業も挑戦していけるような仕組みをたくさんの方々と考えていけたらいいなと思っています。


この記事が参加している募集