COVID-19ワクチン接種の副反応のせいで、2022年9月に米軍の墜落や航空機の緊急着陸を招いてたりはしていません。
COVID-19のワクチン接種による合併症により米軍パイロットが墜落し、2022年9月にカリフォルニア州で墜落して6人が死亡した後、米海軍と米海兵隊が全機着陸させる結果になったのでしょうか？いいえ、そんなことはありません：米海軍の広報担当者によると、この主張は全て「事実無根」です。また、信用出来る情報源において、その期間中にカリフォルニアでそのような事態が発生したという報告もありません。
この主張は、2022年9月21日にFacebookに投稿されたStew Peters Showの動画回（アーカイブはこちら）に、"Crimes Against Humanity EXPOSED, Vaxxed Military Pilot Crashes, And Canadians March On Trudeau" というタイトルで登場しました。
その主張は、動画の23:49秒あたりで、Stew Petersが語る場面で登場します：
米海軍の飛行機は空から墜落し続けてるんだ。先月は3回の墜落事故があり、合計で6人の軍人が死亡している。米海軍がパニックに陥り、丸一日全機材を着陸させたというわけではないよ。日曜日に米海軍は1日間の緊急停止を発表したけど、これは全機材の安全手順を見直すためだとみられる。勿論、これら3つの墜落事故は、依然として調査中だよ。
Petersが話している間、執筆時点では以下のような文章が添えられていました：
このStew Petersの動画は、誤った陰謀論の詰め合わせです。このファクトチェックでは、ビデオの23:53頃にあるスクロールする画像にも見られる主張のみを取り上げます。画像内のテキストは以下の通り：
カリフォルニアで最近起きた3つの墜落事故で、COVID-19ワクチン接種の強制によるフライト中の血液凝固の合併症で6人が死亡したため、アメリカ国内の海軍と海兵隊は月曜日に全機着陸させられた。
画像の最後には、20022年6月12日付けのツイッターの投稿であることが示されています。しかしながら、Petersは、この出来事が2022年9月に起こり、COVID-19ワクチン接種による合併症が原因であるかのように主張を使っているのです。
ロサンゼルス・タイムズ紙によりますと、海軍は2022年6月中旬、カリフォルニア州で複数の軍用機が墜落した後、「安全停止」のために航空部隊を着陸させたことはありました。ですが、いずれもCOVID-19ワクチンの問題によるものではありませんでした。
国防総省の米海軍報道官は、名前を伏せた上で、2022年10月3日、Lead Storiesの電話取材に応じました。軍用機の墜落はコロナウイルスの予防接種が原因だという発言について、報道官はこの主張を「全くのデマだ」と表現しました。
2022年2月3日のThe Daily Beastのこのレポートによりますと、Petersは、「オフラインで害を及ぼす可能性のあるCOVID-19に関する危険な虚偽、または公衆衛生への直接的脅威となる危険で偽りのコンテンツ」を宣伝したとしてストリーミングアプリ、Spotifyから削除されました。
Lead Storiesは、パイロットの死亡や飛行の問題を引き起こしたとされるワクチンに関する過去の主張の事実確認を発表しており、その2つの例はこちらとこちらで見ることが出来ます。
Stew Petersの番組で述べられた主張に対するLead Storiesのファクトチェックは、こちらに集められています。
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