欧米諸国ではイベルメクチンの処方で医師が逮捕されることはありません。
そのために、#FLCCC みたいな #変わり者 が「 #イベルメクチン をー」を叫んでしまう弊害を生じているんですけどね(=_=)。
【和訳】
欧米諸国では、イベルメクチンを処方した医師が逮捕されているのですか?いいえ、そんなことはありません。米国医師会、州医師会連合、カナダ保健省の代表は、COVID-19の治療薬として反ワクチン運動によって喧伝されているこの抗寄生虫薬の使用を許可したことで逮捕された医療専門家を知らないと述べました。FDAによりますと、イベルメクチンは、一部の寄生虫やアタマジラミによる感染症に加えて、酒皶等の皮膚疾患の治療にのみヒトでの使用が認められています。
この主張は、2022年1月30日に公開されたFacebookの投稿(アーカイブはこちら)に、「メキシコの空港にて」というタイトルで掲載されました。冒頭は以下の通り:
注意喚起:メキシコやインド等では、イベルメクチンはどこでも市販されていますが、欧米諸国では、医師がそれを処方して逮捕されています。#TrustTheScience #NoNotThatScience🤡🤔。
2022年1月31日、Facebookでは以下のような投稿がありました。:
![](https://assets.st-note.com/img/1644927629689-vRoFrwBTuf.png?width=800)
イベルメクチンが他の医薬品と一緒に棚に並んでいる写真は、どこで撮影されたものなのか不明です。ミームが示唆するように「メキシコの空港にて.……」撮影されたのかどうか知る由もありませんが、表示されている価格はペソで、米ドルへの正確な換算を示しているように見えます。米国でドル記号として使われている同じ記号が、メキシコではペソにも使われているのです。Lead Storiesが行なったGoogleの逆画像検索では、この画像が様々な反ワクチン団体や個人によって使用されていることが分かりましたが、出所の手がかりは得られませんでした。
Lead Storiesが問い合わせた政府機関や保健機関によりますと、欧米諸国ではイベルメクチンを処方した医師が逮捕されたことはありません。2022年1月31日付の電子メールで、米国医師会(AMA)は次のように述べています。:
イベルメクチン処方の容疑で米国の医師が逮捕されたことは、AMAの注意を喚起するところではありません。
医師の規制と監視は、州が行なうものです。医師が逮捕された場合、おそらく州の医療委員会に報告されるでしょう。AMAは、州が運営する医師の監督プロセスの声として、州医療委員会連盟(FSMB)に連絡することを提案します。
Lead StoriesはFSMBに連絡を取り、2022年1月31日の電子メールでこのような回答を得ました。:
私たちの知る限り、イベルメクチンを処方したことで逮捕された医師はいません。
アメリカの北の隣国でも同じことが言えます。カナダ政府の保健政策を担当する部署であるカナダ保健省は、2022年1月31日、Lead Storiesに送った別の電子メールで以下のように述べました。:
我々の知る限り、カナダでイベルメクチンを処方したことで逮捕された医療従事者はいません ...
カナダ保健省は2021年10月に公衆衛生通知を出しました:イベルメクチンはCOVID-19の予防や治療に認可されていません。深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
イベルメクチンを処方したフランスの医師が逮捕されたという広く流布された報告がありましたが、それは誤りであったことが判明しました。フランス領ポリネシアの検察官によりますと、この医師、Jean-Paul Théronは2021年9月に法執行当局への暴行で逮捕されました(記事はこちらとこちら)。
イベルメクチンは、世界中で広く処方されている薬です。イベルメクチン錠剤は、内外の寄生虫による特定の感染症の治療薬としてFDAに承認されています。更に、イベルメクチンの一部の外用剤は、アタマジラミなどの外部寄生虫の治療や、酒皶等の皮膚疾患の治療薬として承認されています。本剤は、いかなるウイルス感染症の治療にも承認されていません。2021年8月26日、CDCは公式の健康警告を発表しました。
イベルメクチンは、COVID-19の予防または治療のためにFDAによって認可または承認されていません。また、米国国立衛生研究所(NIH)のCOVID-19治療ガイドラインパネルは、COVID-19の治療にイベルメクチンを推奨するには現在データが不十分であると判断しています。
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