【あたおか相手は疲れるよねw】日食とは、月が太陽を遮ることです。

日食とは、月が太陽を遮るのではないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。月に探査機を着陸させたこともあるNASAの専門家は、日食とは月が太陽と地球の間を通り過ぎ、太陽の表面を遮る稀な瞬間であると説明しています。月は自ら光を発することはありません。月が見られるのは太陽光を反射している時だけであり、地球と光源である太陽の間にある月が日食の前後に見られないのはそのためです。

この主張は、2024年4月8日にTwitterとして知られていたXで公開された投稿に掲載されていたものです(アーカイブはこちら)。冒頭は次のようなものでした:

今回の日食で欠けているものは?

日食を見る時、その前後に月を見ることがないことを考えたことがあるだろうか?

大半の人はそれをしない。我々が目にするのは、どこからともなく現れ、太陽の面を横切って移動する黒い円である。

つまり、日食は学校で習ったようなものではないということだ。それが何なのか正確には誰も知らないが、間違いなく、月が太陽を遮るのではない。

Xユーザーのvegastarさん: 「What's Missing From This Solar Eclipse? 🌞🌖 Have you ever stopped to think that when you see a solar eclipse, you never see the moon before or after the eclipse? Most people don't. What we see is a black circle appearing out of nowhere and moving across the face of the sun.… https://t.co/ekTu32r4EY」 / X (twitter.com)

この記事の執筆時点で、Xでは以下のように表示されていました:

(出典:2024/04/08 月曜日 16:30:40 UTCに取得されたXのスクリーンショット)

Lead Storiesが2024年4月8日にNASAにコメントを求めたところ、NASAの副ニュースチーフであるJennifer Dooren氏(アーカイブはこちら)が電子メールで回答してくれ、日食について説明したNASAのウェブページを共有してくれました: (アーカイブはこちら):

2024年4月8日、皆既日食がアメリカ大陸を横断し、観測と科学のためのエキサイティングで息を呑むような機会を提供するでしょう。皆既日食は、月が太陽と地球の間を通り過ぎ、太陽の面を完全に遮ったときに起こります。月が地球に接近する際に、月の影の中央に位置する人々は皆既日食を体験することになります。

空は夜明けか夕暮れのように暗くなります。天候に恵まれれば、皆既日食の経路上にいる人々は、通常は太陽の明るい面によって隠されている太陽のコロナ(外側の大気)を見ることが出来ます。今回の皆既日食は米国の15の州で見ることが出来、部分日食は49の大陸の州全てで見ることが出来ます。

2024 Total Eclipse (nasa.gov)

日食の「皆既経路」は、こちらのNASAの地図(アーカイブはこちら)で見ることが出来ます。

Space.com(アーカイブはこちら)では、「2024年4月8日の皆既日食の5段階を解説」と題した日食解説を掲載しています。

日食の初期段階では、月が太陽の前を通過し始め、部分日食が始まります。この段階では、暗くなった月の円盤によって、太陽は照らされた顔から一口噛まれたように見えます。この「一口」は、皆既が近づくにつれてどんどん大きくなっていきます。

The 5 stages of the 2024 total solar eclipse explained for April 8 | Space

月が太陽全体を覆うことが出来る理由の説明は、Space.comの日食記事にもありました:

2024年4月8日、月は新月期を迎え、比較的大きく見えます。つまり、狭い皆既経路から見て、太陽の円盤を100%覆うことが出来るのです。月によって覆われる太陽の直径の割合は、日食の大きさとして知られています。2024年4月8日、EclipseWise.comによりますと、この値は1.0566となり、皆既を僅かに上回ります。

第3段階と皆既日食の中間点が皆既です。この時点で、月は完全に太陽面を覆います。皆既中に太陽の外側の大気、コロナが月の端に白い流れとして見えることがあります。この領域は通常、太陽表面(光球)からの明るい光によって洗い流されます。太陽の内側の大気である彩層は、月の縁にうっすらとしたオーラとして見えることがあります。

また、皆既日食では、日中のアメリカからは通常見えない暗い空に星や惑星が見えることもあります。

The 5 stages of the 2024 total solar eclipse explained for April 8 | Space

NASA(アーカイブはこちら)は、月が自発光しない理由を説明しています:

月は自分で光を作っているわけではなく、「月明かり」は反射された太陽光で成り立っています。どの瞬間でも、月の半分は明るく陽に照らされています(これが昼側です)。もう半分は暗くなっています(これが夜側です)。月は自転と公転を繰り返しながら、地球と同じように昼と夜が月の表面の様々な場所で起こります。しかし、私達の惑星とは異なり、月は1つの自転を終えるのに丸々1ヶ月かかります。つまり、月の昼と夜の長さはそれぞれ地球の約2週間分ということになります。

Moonlight (nasa.gov)

NASAは2024年4月8日の月食のライブストリームを配信しました(アーカイブはこちら):

2024年4月8日の日食に関する主張に関する他のLead Storiesの記事はこちらです。

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