COVID-19ワクチンは「ウイルスより98倍悪い」のではなく、「重大な健康影響のリスクを遥かに上回る」利点があります。
既に、
にてお伝えしましたが、以下のファクトチェック記事が出ましたので和訳を付けておきます。100倍が98倍となっていますけど、leadstoriesさんの論破のツボは僕が上のnote記事で述べたことと同様です。
#南雲香織 がまた食いつきそうなのでw、予めお知らせしておきます。
COVID-19ワクチンは、ウイルスそのものよりも98倍も悪いのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。コロナウイルスで病気になることが、予防接種の利点よりも集団全体にとって良い選択肢であることを示唆する証拠はありません。プレプリント(査読なし)論文の草稿は、大学生に対するワクチンブースター義務化の倫理と、若年層への影響の可能性について論じているものですが、一部のオンライン出版物は、COVID-19ワクチン接種全般を非難し、実害を測定するものとしてこの論文を使用しています。この論文の共著者は、実験室研究ではなく倫理の観点から書かれた論文であり、論文の内容について、これらの公表された主張を問題視しています。
この主張は、2022年9月12日にThe Gateway Punditが発表した「『倫理的に正当化出来ない』-ハーバード大学とジョンズ・ホプキンス大学の科学者がCOVID-19ワクチンがウイルスの98倍も悪いことを見出した」という記事(アーカイブはこちら)に掲載されているものです。冒頭は以下の通り:
主要大学の9人の健康専門家による新しいプレプリント研究は、COVID-19ワクチンがウイルスよりも98倍悪いことを示し、大学でのブースター接種の義務化は「倫理的に正当化出来ない」とEpoch Timesは報じています。
この研究は9月にThe Social Science Research Network(SSRN)に「若者に対するCOVID-19ワクチン・ブースター接種:リスク・ベネフィット評価と大学での義務化に反対する5つの倫理学的論拠」というタイトルで掲載されたものです。
執筆時のThe Gateway Punditのサイトでは以下のような記事になっています:
![](https://assets.st-note.com/img/1663321160169-xPbpILuamu.png?width=1200)
単語の問題
2022年9月14日、Lead Storiesへの電子メールで、研究共著者のAllison Krug氏は、見出しの表現に問題があり、重要な単語が除外されていると述べました:
この記事では、『ブースター』や『若年成人』を省くことで、COVID-19ワクチンが全体的に有害であることを暗示していますが、我々の研究は実際には18~29歳に特に焦点を当てたものなのです。我々は、病状や年齢によってリスクのある人はワクチン接種を避けるべきだと示唆するような、間違った表現がされることを望んでいません。
Gateway Punditの記事は、倫理調査の草稿に基づいた別の記事も引用しています。2つ目の記事は、2022年9月10日にThe Epoch Timesに掲載された(アーカイブはこちら)、「『倫理に反し』病気より98倍もたちが悪い:トップ科学者達が、若年成人向けのCOVID-19ブースター接種に関するパラダイムシフト研究を発表した」と題するものです。両記事の見出しは、プレプリント研究で指摘された様々な害の極端な可能性を強調していますが、起こりうる結果の範囲の下限を強調しているわけではありません。Krug氏は、そのような意図はなかったと述べています:
我々は、我々の分析がCDCとFDAの報告書、臨床試験の有害事象データに限定されていること、また、個人レベルのデータが公表されていないため、罹患者の年齢や性別がわからないケース(図1の反応原性または全体的な重篤有害事象(SAE)など)があることを制限事項に注意深く記載したのです。しかしながら、心筋炎の発生率は、年齢と性別で区分されています(図2)。
50ページの研究報告書(pre-print)の全文を以下に掲載します:
誤解を招く表現
The Gateway Punditの記事の重要な行では、可能性のある害を実害としています:この研究によりますと、以前に感染していない若年成人の入院を1回防ぐ毎に、「18から98の実際の重篤な有害事象」が引き起こされているのです。Krug氏はメールの中で、この文章を「誤解を招く」とし、特に《have been caused》というフレーズを強調しました:
この研究は、3万人の学生を抱える大学キャンパス全体がブースター接種を受けた場合、どれだけの重篤な有害事象が発生する可能性があるかという推定を示したものです(「発生した」のではありません)。我々のリスクベネフィット分析では、ブースターの義務化が倫理的に正当化出来るかどうかをテーマにしているため、大学のコホートを考慮しました。この集団は、実際に害を及ぼす可能性があることを示すために使用されました。もっと広い範囲、例えばこの年齢層の2,500万人の若者をブースター接種する場合、18-98のSAEは明らかにもっと多くの人に拡大します。
重篤な有害事象
SAE(重篤な有害事象)とは、医療用医薬品の使用に関連する望ましくない経験で、その結果が死亡、生命を脅かすもの、入院、障害であるものを指します。FDAのウェブサイトには、SAEに関する詳細が掲載されています。
FDAは、大多数の人々にとって予防注射は安全であると述べています:
ワクチンは、厳格な試験と研究の後、個人に提供される利点が深刻な健康影響のリスクをはるかに上回るので、ライセンスされています。実際、ワクチン接種後の重篤な健康被害のリスクは非常に稀であり、現在測定することが出来ません。
CDCのウェブサイトにも同じようなことが書かれています:
稀なケースですが、COVID-19のワクチン接種後に重篤な健康上の事象を経験した人がいます。ワクチン接種後に起こる健康上の問題は、全て有害事象と見なされます。有害事象は、ワクチンによって引き起こされることもあれば、ワクチンとは無関係な発熱といった、ワクチン接種後に起こった偶然の出来事によって引き起こされることもあります。
長期的な健康問題を引き起こすような重篤な副作用は、COVID-19の接種を含め、どのようなワクチン接種後にも極めて稀です。COVID-19ワクチン接種の利点は、既知および潜在的な危険性を上回ります。
VAERSデータ
米国では、有害事象に関するデータは、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)から得られます。これはCDCとFDAが共同で管理しているもので、特定の結果を定量化するためのデータベースではなく、粗い早期警告システムとして使用されています。
インターネットにアクセス出来る人なら誰でも、VAERSの報告リストに報告を追加することが出来ます。このリストは、ワクチン接種後に人々が経験するあらゆる健康上の出来事について、検証されていないメモを集計しているだけなので、それへの一般アクセスリンクは、VAERS資料に基づく不当な結論に対して明示的に警告を発しています。
このリストが示すのは時系列的な相関関係だけで、立証がより困難な因果関係ではないため、リストそのものを証明や定量化に用いることは出来ません。これは、警察署で行なわれている「違反報告書」のようなもので、警察活動の出発点にはなっても、終着点にはならないのです。
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