公衆衛生当局、その他によるCOVID犯罪の疑いに関する国際裁判所の「大陪審」事件なんてありません。

で既に指摘しましたけど、Lead StoriesのFact Check記事

が出ましたので、和訳しておきます。

【和訳】
このビデオは、刑事責任を問う大陪審を招集する公認で強制力のある国際法廷での、本物の審理の初日を示しているのでしょうか?いいえ、そうではありません。これはニセの裁判手続きなのです。このビデオでは、弁護士資格を持つ人物が、「証人」が後に「陪審員」に話す「相手側」の話を要約し、「起訴を勧告する」よう促す法廷のようなものが映っていますが、ビデオのキャプションにある「世界刑事裁判所」はどの政府にも認められていません。これは架空の組織であり、オランダのハーグにある本物の国際刑事裁判所ではありません。

→僕も世界中の #変わり者 #弁護士 の集いって言いましたよねwww。

このニセの公聴会のビデオは、2022年2月6日に「真実を知りたいですか? ここにあります! 大陪審は、人道に対する罪の裁判を開始します。1日目」と題されたBitChuteで公開されたバージョン(アーカイブはこちら)を含む複数のプラットフォームに投稿されました。冒頭は以下の通りです。:

これはメイン映像のごく一部です。殆どの人は、90分全部を見るどころか、20分も見るのに苦労しています。世界刑事裁判所の大陪審は、人類に対する犯罪の調査を開始する。第一日目 このビデオは、弁護士ライナー...

https://www.bitchute.com/video/pbl2FDKid1ea/

SNSのユーザーは、このタイトルと説明文、サムネイルしか見ていません。:

ハーグの国際刑事裁判所の訴訟記録には、ニセの冒頭陳述を行なった弁護士Reiner Fuellmichが名指した被告に対して、そのような訴訟は存在しません。Fuellmichは、カリフォルニア州の弁護士資格を持ち、ドイツのゲッティンゲンに事務所を構えています。Fuellmichの法律事務所のウェブサイトによると、同氏は消費者保護法を専門とし、COVID-19に対するワクチン接種を促した公衆衛生当局者などに対する人道犯罪事件を起訴しているとのことです。

ハーグの国際刑事裁判所の広報担当者は、Fuellmichの主張を否定するに先立って行なった問い合わせに答える際、Fuellmichのような外部の弁護士には、多国籍裁判所で検察官として活動する資格がないと2021年12月にLead Storiesに電子メールで回答してくれました。また、同裁判所が起訴出来るのは個人のみで、機関や国家を起訴することは出来ないと付け加えました。広報担当者は、Fuellmichが説明するようなケースは存在しないと述べました。

FuellmichはBitChuteのビデオの中で、「大陪審」は、ドイツのウイルス学者Christian Drosten教授(医師)、ホワイトハウスの主任医療顧問Anthony Fauci氏、WHO事務局長Tedros Adhanom Ghebreyesus氏、マイクロソフト創業者でワクチン学の慈善家Bill Gates氏、COVIDワクチンメーカーのPfizer株式会社、多国籍投資運用会社BlackRock Inc.による人類に対する犯罪の証拠を聴取すると述べています。

FuellmichまたはFuellmichのビデオをBitChuteに追加した人のいずれが、「世論の法廷」と書かれた小さな活字の上に大きな活字で「大陪審」と書かれたロゴを追加したかどうかは不明です。

(Source: bitchute.com screenshot taken Thu Feb 10 at 01:18 2022 UTC)

18分の冒頭陳述で、Fuellmichは「聴聞会」がフェイクであることを注意しません。

Fuellmichは形式的に話し、日常的・口語的な意味ではなく、法廷での特定の意味を持つ用語をいくつか使っています。:

  • 5分25秒のところを含めて3回、彼は「仮被告」を使っています。これは、米司法省の方針で、大陪審が犯罪行為の実質的証拠を掴んだ人物を検察官が呼ぶように指示している用語です。;

  • 5:20を含む2回、彼は 「起訴」という特定の法的形式を使用しています。「この事件の結論として、全ての証拠をお聴きになった後、我々はあなたが6人の明確な被告人全員に対して起訴を勧告することを確信しています。」と言っています。

  • 0:48を含め4回、彼は 「証人」の名詞形を使い、彼が言う 「証言 」をする人々を表現しています。

Lead Storiesは、COVIDに関するFuelmichの虚偽の主張を、これ以前にも12回にわたって論破しています(論破一覧のアーカイブリンクはこちら)。

以前の事実確認の1つを調査する際に、Lead Storiesはカリフォルニア州弁護士会に手紙を書き、カリフォルニア州がFuellmichを裁判所の役員として認可していることを確認し、彼がCOVIDワクチンについて、公衆衛生当局について、そして国際裁判所の 「人道に対する罪」 の裁判における検察官であると偽ったことに対して何らかの弁護士による制裁を受けているかどうかを知るために、その手紙を書きました。

2022年1月6日、Lead Storiesへの電子メールで、主任弁護士George S. Cardona氏は、Fuelmichに関する具体的な質問に対して、こう書いています。:

法律により、カリフォルニア州弁護士会は、捜査の有無を確認したり、可能性のある苦情を公に発表したりすることは出来ません。しかし、州内の全ての認可された弁護士は、規則8.4 (c) を含む州弁護士会の規則及び規制を遵守する必要があります。弁護士が不正行為、詐欺、*欺瞞、または無謀または故意の不実表示を含む行為に従事することは、職業上の不正行為です。

https://leadstories.com/hoax-alert/2022/02/fact-check-there-is-no-international-court-grand-jury-case-about-alleged-covid-crimes.html

→日本で言う弁護士会への懲戒請求どころの話ではなく、弁護士法違反だということですね。

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