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第31回 ジャパン ヘアドレッシング アワーズ Japan Hairdressing Awards 2020実況テキスト

開幕。

https://www.youtube.com/watch?v=Ma1LUA8fDNY&feature=youtu.be

JHAA役員紹介から。

藤本圭哉運営委員長あいさつ(ガモウ関西社長)
「ライジングスター部門」中止を全国の美容師の皆さんにお詫び申し上げます。全国の美容師の皆さんから無念の声をいただいた。緊急事態宣言前でエリアによっては、撮影が大丈夫だったが、一方では東京をはじめ緊張感の高いエリアもあった。無理をして撮影をすることは、当時としてリスキーだった。撮影はチームで行なうもの、カメラマン、モデル、メイクさんにもリスクが及んでしまう。もし何かあったら美容業界に影響が及ぶ。是非ご理解いただきたい」
「大賞部門は、各出版社の努力で、雑誌が止まることなく出版された。そこに掲載されていることは自動的にファイリングされてきた。業界イベントが次々中止される中で、JHAも全てを止めてしまうのはどうか。オフィシャルだけでも開催し、クリエションを止めてはいけないという思いで開催準備を進めた」
「規模は縮小するが、歴史を振り返った時、あの時は残念な開催だったと言われないよう、小さいけれど皆さんの記憶に残る授賞式にしたい」

乾杯発声

Don’t Stop Creationの掛け声で

社員ディーラー&メーカー社員紹介

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ジャーナル審査員の後、プロフェッショナル審査員コメント

伊東秀彦(PEEK‐A‐BOO)
「こんなにシックな表彰式はいい記念になる。今年は創作をしても発表する場がないので苦しんでいる人はいっぱいいたと思う。賞を取ることに燃えている人はいっぱいいる。来年はもっと機会が増えるよう期待したい」

井之丸泰子(kakimoto arms)
「当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなった。JHAもその一つ。第1回から携わってきて、今年は中止になるのではないかと思った。運営の皆さん、ジャーナルの皆さん、そしてクリエイションをされる美容師の皆さんの強い思いがなければ今日の開催はなかった。アプリケーション部門がなく悔しいと思っている人はたくさんいると思うが、当たり前を当たり前と思わず、その気持ちをバネに高みを目指して、JHAをパワフルにしてほしい」

上田美江子(Mieko Ueda STUDIO)
「31回目のJHAで大きな試練をいただいた。困難なことが起きる時に人間が試される。委員長が言った『Dont Stop Creation』。止めてしまうことは簡単ですが、コロナ時に本当にやりたいこと、止めてはいけないもの、自分が本当に大事にしているものが浮き彫りになった。私にとって美容、それを表現するフォトコン。自分もチャレンジしてきたが、この場に立てることを光栄に思います」

岡村享央(MINX)
「大変な時代になってしまいましたが、こんな時だからこそ、クリエイティブの力は大切。新しいものを創り出す力は、これから先、僕たちの美容師の未来をつくる力になっていくと思います。これからが試される時期だと思いますが、皆で精一杯がんばっていきたい。今日はどんな作品が表彰されるかドキドキしています」

大林博之(ASCH)
「今回から審査に参加しました。例年より会場の人数は少ないですが、いろいろなメディアで日本中、そして世界から視線が集まっている。WEBであったり空気を飛んで宇宙を経由して皆さんに届いていくという時代が、さらに進んでいくのだろうと痛感します。こんな閉塞した時だからこそ、心の中にクリエイティブな気持ちがふつふつと沸いてきているんじゃいか、毎日仕事をしていても、そのことばかりを考えていて、いかにいいものを創るか、閉ざされれば閉ざされるほど、逆に中から出てくるものではないでしょうか。そのことを信じて、今日、発表を楽しみにしています」

川原文洋(svk)
「こんなコロナ禍で皆さん大変な思いをなさっていると思いますが、こんな時代からこそ、技術や感性を磨いて、一人でも多くのお客さまに喜んでもらうとか、ハッピーにしてあげるとか、そういう気持ちでこの時代を乗り越えて、ぜひまた、今日、この場にいらっしゃっていない方も、次回からクリエイションしてがんばっていってもらいたいなと思います」

小松 敦(HEAVENS)
「まだまだ粛々と生活をしなければいけない状況が続いていて、決して終わっているわけではない。でも、そういう中で、たぶんクリエイションというのは、僕の解釈だとノドが乾く感じというか、飲み干したいという強い欲求に魂が揺さぶれて、それが気持ちの良い瞬間なのだと思う。今回、審査をして、皆さん1点1点すごく丁寧につくったという情景が垣間見られました。すごくエネルギーを感じたし、逆にそういうものが生まれやすい環境だったんじゃないかと解釈しています。今後もクリエイションは、そう簡単なことではなくて、だけど楽しくて有意義なものであるということが続くと期待しています」

小松利幸(ANTI)
「審査している時から、良いデザインたくさんあってドキドキしていました。これは誰がつくったのだろう、どんな性格の人なんだろう、と。時代が変わって、ここ3~4年、写真の撮り方とか、光をどうやって使って、影のバランスとか、グラフィックに近い写真が増えたり、それに負けずヘアデザインもクオリティーを上げてきたり、時代と共にいろいろなことが変わってきたんだなと思う中、審査させていただいて、今日発表がある。めちゃめちゃドキドキワクワクしています」

坂巻哲也(apish)
「今年から審査に参加できることになり、とても光栄です。withコロナの中で、やらない勇気、やる勇気、いろいろな意見があった中で、オンラインとオフラインによるハイブリッドな考え方で開催されたことは、一美容師としても感謝しています。3年経てばみんなプロという言葉が好きなんですけれども、美容師は3年前だけだとまだ半人前のこともあるけど、新型コロナも3年経てばニュースタンダードが浸透してきて、このハイブリッドな授賞式も新しいスタイルとして、世の中や美容業界に勇気を与えてくれるのではないかと信じています」


高橋和義(ZACC)
「今年の春ごろ、美容業界や美容室はどうなるのか、すごく不安な思いを僕もしていたんですけど、JHAがこういう形で開催できることは嬉しくおもいますし、こういうところ賞を取っていく方たちが美容業界をけん引していくと考えると、後の発表が楽しみになります」

野沢道生(Michio Nozawa HAIR SALON Ginza)
「自店も4月に休業して、近い接客の仕事なので、コロナで一体どうなってしまうのか、本当にふあんだったのですけれど、皆さんのお店も含め、美容室は影響の少なかった業種の一つだった。それだけ人々に必要とされ、人を元気にできる仕事なのだと、休業明けて溢れかえる予約を見てつくづく感じました。こういう時だからこそ、どんどんデザインして、美容業界を皆さんの力で元気にしていくのが、一番の意義だと思います」

八木岡 聡(DaB)
「僕もさまざまなイベントの出席が数十カ所中止になり、これだけ大きなイベントは今年初めて。そういった中で、クリエイションというのは美容によって重要な要素。コロナ禍においてこれだけの作品をつくるエネルギー、本当に苦労がある中で発揮したことに敬意を込め、素敵な作品を選びたいと審査しました。また、YouTubeを視ている全国の若い美容師の皆さんには、選ばれた作品を参考にし、憧れてほしいし、美容業界をクリエイションで盛り上げてほしい」

吉田隆司(snob)
「今年、こうやって開催されてすごく嬉しく思います。僕自身ちょうど20年前に賞をいただいた。その間、作品がどんどん進化して、今年もこういう状況な中で、非常にクオリティーの高い作品たくさんありました。そういうクリエイションの力はすばらしいこと。サロンは確かに一時期、お客さまが減りましたが、やはり僕たちの仕事は、どうしてもきれいにならなくてはいけないというお客さまの気持ちもあって、頼りにしていただけています。そういう中でクリエイションをしていくことは、美容業界が盛り上がれば素晴らしいことで、今回の結果もとても楽しみです」

NEW COMMER部門(新人賞) ファイナリスト紹介。

芦原 照成(Nicole.)
阿野田 亮介(rapt.)
岩田 和博(bianca)
Ushi(OjOmano)
筧 健之介(amitie)
京田 学(kicca)
けんた(R/TA.)
齋藤 剛(DaB)
新城 輝昌(SHISEIDO)
杉川 友洋(merci)
鈴木 智也(hair meets dress pleroma)
竹野内 宏明(Edge)
中村 明裕(Hair MiMpi)
沼端 ちはる(Rougy)
橋 圭太郎(Hair moija)
HITOMI(bianca)
宮間タカヒト(FELIZA)
門馬 宏一(SHISEIDO)
山下 彩(Blossom)
吉見 光史(emma)
渡邉 理( + kiitos - hair & make)
渡部 伸和(aimant)

優秀新人賞

bianca HITOMIさん!👏

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HITOMIさん受賞コメント「ノミネートされただけでも本当にびっくりしたのに、賞をいただけると思っていなかったので(壇上に立ち)とても緊張しています。このような時期に、作品をつくらせていただけたことに、雑誌のみなさまに感謝しています。自分自身、クリエイションが大好きなのですけど、今年はなかなか思うように作品ができていなかったので、雑誌の作品撮影で賞が取れてとても嬉しかったです。JHAで賞を取ることを夢見て、アシスタントの頃から作品撮りをがんばってきた部分がありました。私のことを育ててくれたオーナーをはじめ、スタッフの皆にも感謝していて、残念ながら一緒にこの場にいられなくて残念でが、帰ってから良い報告できます」

審査員・高橋和義氏評「新人賞を選ぶに当たり、この時代においても気持ち良く(感性が)入ってくる作品。さらによく見ると、程よい透明感と力強さがあった」

最優秀新人賞(NEW COMER of the YEAR)

FELIZA 宮間タカヒトさん!👏

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宮間タカヒトさん受賞コメント「僕もやっと夢にもヘアスタイルが出てくる美容師になってきました。今まで、せいいっぱいやってきたこと、報われるまで努力してきたことが評価されたことに、本当に感謝いたします。こんな僕を支えくれた家族、撮影仲間、先生方に感謝しかございません。妻にはいつも辛い思いを、娘にはコロナ禍でいろいろと大変な思いをさせてしまいました。けれど、これが将来につながると思えば、僕も幸せですし、業界全体が明るくなるようにこれからもせいいっぱいがんばってまいります」

審査員・川原文洋氏評「今年は特に新人賞部門のレベルが高く、選ぶのもすごく迷いました。その中でも、モデル、光、構図にいろいろな彼の思いが移り、作品に宿ったような力強さを感じました。新人部門にノミネートされた方たちも、次回からまたワンステップ上を目指してもらいたい」、
大賞部門ファイナリスト紹介
石川 広樹(PAUL SAWADA GROUP DIO)
井手口 庄吾(fabric)
内田 聡一郎(LECO)
梅田 隆幸(PERK.)
kazu(CARNIVAL)
菊池 貴史(Colette HAIR)
京極 琉(Salon Ryu)
黒須 光雄(ウツワ utuwa)
古城 隆(DADA CuBiC)
小林 知弘(kakimoto arms)
神宮司 芳子(SHISEIDO)
進藤 郁子(SHISEIDO)
鶴 健一郎(Dear Green アンテナ美容)
原田 忠(SHISEIDO)
宮田 誠規(broche)
安田 尭広(atelier pepin)

準グランプリは

CARNIVAL kazuさん!🎇

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KAZUさん受賞コメント「このような状況の中で授賞式を開いていただけことを感謝を申し上げます。そしてこのような名誉ある賞をいただき本当に光栄に思います。僕はまだまだ勉強中の身で、何も技術もなく、長けていることもありません。でも、クリエイションを通じて、デザインに触れて、人のありがたみと感謝の心を学びました。いつも支えてくれるスタッフや、カメラマンさん、代表の高橋、お客さま、そして家族がいてくれて、僕が存在します。誰かのために、感謝していつもの場所に帰っていきたいと思います。この場にいらっしゃる偉大なる諸先輩方の背中を追いかけて、また新たな目標に向かってさらに大きく成長して、この場所に戻ってきます」

審査員・上田美江子氏評「技術的にどの作品もすばらしく、感性ももちろんセンスが良くて、大好きな作品が多く悩みました。KAZUさんの作品は、普通から少し攻めるというか、チャレンジしているなと思いました。完成度という部分で、決して安住せず、カットとカラーと、質感が一律じゃなく、写真の撮り方も含めて、モデルさんが魅力的に見えて、新しい風を感じました」

そしてグランプリ(JAPAN HAIRDRESSER of the YEAR)は

LECO 内田聡一郎さん!🙌

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内田聡一郎さん受賞コメント「会場の扉を開けて、いろいろな方の作品を見ていて、“もっとうまい人がいる”と反省から始まって、“自分じゃないだろうな”と諦めていた部分が正直ありました。でも名前を呼ばれて、嘘みたいで本当にうれしいです。僕は東京に出てきて20年。最初はただ有名になりたいとか、注目されたいとか、そういうことばかり考えていて、本当にかっこいい美容師って何なのか、その頃は全く知りませんでした。けれども師匠に、いろいろいカッコイイことを、知らない世界を教えてもらって、本当に美容師ってカッコいいなと、心から思いました。それで僕も美容師として誰かに勇気を与えられるような、本当にカッコいいヘアスタイルをつくれる美容師になりたいと心から思って、今までやってきました。それでもまだまだ足りないことがいっぱいあって、反省が多くて、JHAでも何度も1等を取れなくて、何がいけないんだろうと自問自答しながら、皆にカッコいい姿を見せたくがんばってきました。こんなメモリアルな年にグランプリを取れたことに、心から感謝します」

審査員・伊東秀彦氏評「今年は本当に良い作品がたくさんありました。その中で内田君の作品は、見た瞬間に直球でドンと刺さりました。やりたいことが明確で色もはっきり、形もはっきり、彼の今の勢いや若さが、すごく伝わってきました。撮り下ろしの作品は、少しカワイさを出してきたり、いろいろな幅のある仕事ができているなと思いました。元気をもらえるような良い作品がグランプリになったのではないでしょうか」

皆様、おめでとうございます。

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JJHAA・蒲生 茂理事長の閉会あいさつ「ご存じのようなwithコロナの時代で、このような形で開催いたしました。いずれにしても、いつかはコロナは収まり、美容業界は永遠ですから、(JHAも)なんとか継続させ、存続していくことが大事だと思っております。JHAAは数年前に一般社団法人となり、運営理事会が発足しました。運営は運営委員会で全て決めて、今日のような形もその決定の中でつないできたわけですが、会員メーカー、会員ディーラー、そしてジャーナルさんの協力があって開催されたわけです。本当に皆さんありがとうございました。たくさんの参加者の中からノミネートされた方々、それぞれ力を十分を持った方ばかりと思いますが、やはりこの年において審査員の皆さまから選ばれた、4人の受賞者の皆さんは本当におめでとうございます。来年度はライジングスター部門も復活させたいし、新しい時代のJHAを運営していきたいと思っております」

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※YouTubeライブでは引き続き、受賞者インタビューへ