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『第38回 コロイド界面技術シンポジウム』(2/4-5開催)でロレアルグループ独自のサステイナビリティプランを発表

 世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアルの日本法人・日本ロレアル(株)(ジェローム ・ブリュア社長)の研究開発部門「リサーチ&イノベーションセンター」(マチュー・キャシエ所長)は、 2月4日(木)~ 5日(金)に公益社団法人日本化学会 コロイドおよび界面化学部会が開催する「第38回コロイド界面技術シンポジウム『みんなを元気にするすごい技術 アフターコロナの研究開発 ~ 動向/指針/変化する研究』」への登壇を予定。 2020年に始動したロレアルグループのサステイナビリティプログラム「L’Oréal for the Future(ロレアル・フォー・ザ・フューチャー)」について発表する。

 同シンポジウムでは、 新型コロナウイルスと闘うための技術、 また、 アフターコロナの世界においても開発・成長を支える上で、 ますます重要となる女性の活躍推進や環境問題に関連した各領域について、専門家が講演するという内容。

 ロレアルは人間の活動が地球規模で環境に与える影響や、 昨今より深刻化している貧困などの社会課題に対して、 2013年以来、 グループ全体でサステイナビリティに関わる活動に取り組んできた。

  同シンポジウムの『サステイナビリティを考える』と題したセッションでは、 リサーチ&イノベーションセンター所長のマチュー・キャシエ氏が、 同社におけるサステイナビリティに対する達成状況を共有するとともに、 2020年6月に始動した、ロレアルグループの2030年に向けての新たなコミットメント「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」を紹介するという。

  また『活躍する女性と未来』をテーマとしたセッションでは、 同センターの女性研究員が「ポリイオンコンプレックス技術(PGP)を使用した二次付着防止機能を持つ化粧品」と題した発表を行ない、 マスクにつかないファンデーションを紹介する。

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ロレアルグループのサステイナビリティに対する取り組みの歴史
1979年 動物実験を廃止する目的で、 世界初の人工皮膚である再構成皮膚モデルを作成
1995年 化粧品の環境に対する影響を研究するラボラトリーを開設
2002年 サプライヤーの環境監査を開始
2007年 ロレアル財団創立
2009年 工場と配送センターの環境フットプリントを2015年までに2005年比で50%削減する目標を設定
2013年 2020年に向けた第一世代のサステナビリティプログラム「Sharing Beauty With All ~美のすべてを、 共に次世代へ」を開始
2020年 2030年に向けた新プログラム「L’Oréal for the Future(ロレアル・フォー・ザ・フューチャー)」を開始

「 ロレアル・フォー・ザ・フューチャー 」 について
 2030年に向けた新たなサステイナビリティプログラムとして 2020 年 6 月に始動。 この中で同社は「地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)」に基づいて、 気候、 水、 生態系、自然資源など、全てのインパクトに関して、 新しい定量的な目標値を導入し、事業の変革を目指している。これらの新しい目標値は、 ロレアルの直接的な取り組みにとどまらず、 サプライヤーや製品を使用する消費者までを網羅する。

 気候分野では、製品における温室効果ガスの排出量を全てのスコープにおいて、2030年までに50%削減と設定。「Business Ambition for 1.5℃(1.5℃目標)」メンバーとして、ロレアルは 2025 年にはカーボンニュートラルを実現することを宣言。 その他の戦略的なコミットメントと共に、 2030 年までに工業プロセスで使用される水は 100%リサイクル、 再利用を目指す。

  また森林破壊を抑制するために処方やパッケージに用いられるバイオベース原料の全てが、 再生可能かつトレーサブルなものに切り替え。 さらに、 世界的に最もひっ迫した環境問題と社会的課題に取り組むべく、 生態系破壊の回復とサーキュラー・エコノミーに特化したインパクト投資に1億ユーロを充当するほか、 困難な立場にいる女性支援のための5千万ユーロの慈善寄付基金を立ち上げた。

 詳細はプレスリリース (2020 年 6 月 26 日)を参照。
https://prtimes.jp/a/?f=d72207-20210201-1571.pdf