「PURE BLOOD」その道を突き詰めてさらに血を濃く、本物の美容師へ/(一社)ステップボーンカット協会
(一社)ステップボーンカット協会(牛尾早百合代表理事)による「ステップボーンカット総会」が、3月1日(月)オンラインライブで開催され、会員200人以上が参加した。
同協会は、牛尾早百合代表理事が5年の歳月をかけ発明した革新的なカット技法『ステップボーンカット』(登録第4967257号)の普及と技術水準の維持を目的に、技術の教育と検定の実施・認定を担う機関として2012年に発足。現在、日本全国で600店舗のヘアサロンが技術を導入し、認定スタイリストは約1,000人に上る。
総会においてあいさつに登壇した牛尾代表は、コロナ禍においてリアルセミナーの開催が困難になった2020年を振り返り、カット技術教育をオンラインセミナーにシフトさせている現状について説明。「リアル開催のセミナーと同様か、それ以上の結果を出せるカットセミナーに進化し続けている」との認識を示した上で、2021年の方向性を“新しい学びの形、新しい美容のあり方”と発表した。
リアクションを取るステップボーンカット総会の参加者。
毎年、牛尾代表理事がグローバルな目線で時代を先取りして発表している年間テーマは、ステップボーンカット会員としてはもちろん、それに合わせて自社の経営戦略をたてる際にも、大きなヒントとして注目されている。
2020年には "SDGs"がテーマに掲げられ、薬剤、シャンプー台の水、ドライヤーを最低限の使用にした再現性のよい最高技術としてのステップボーンカットを追求。ノンブロー、形状記憶、骨格補正、やせて背が高く見えるカット技法などで実践するステップボーンカットは、コロナ禍において追い風となり、過去最高売上を上げた認定サロンが、半数以上であったという。
2021年のテーマは「PURE BLOOD」と発表。牛尾代表理事は「ステップボーンカットの“血を濃くする”ことが、最高最速の成果を生む」とテーマに込められた意図を述べ、時代の変化で常識が大きく覆る中、生き残っていけるのは、その道を突き詰めた本物だけであることを強調し、「本物の美容師」「より専門性の高い知識」「本質を見極めることの大切さ」「一代一業」「純血 純潔 無我」といったキーワードを列挙した。
事例として、香川県のHair & Make BARBICANの西山文人代表を紹介。「講師認定を持ちながら、マスター認定講座を4回も受講し、ステップボーンカットを突き詰め、1人で400万円以上の売上を上げている」との説明が添えられた。
牛尾代表理事は「完成したら終わり、スタートがずっと続くのです」と会員に訴え、同協会が新たな時代の先駆者として進化を続けていくことの必要性を唱えた。