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「浮足掻き」

経営学部マネジメント総合学科 4年
辻秋馬


お母さん、お父さん、サッカーさせてくれてありがとう!


2022年5月7日Iリーグ1部の開幕戦、筑波大学戦から2023年10月21日まで公式戦に出ていなかった。


2022年1月から5月まではAチームで「チーム今井」の名の下、「走って、しゃべって、戦う」をモットーにトレーニングではめっちゃ走って、練習試合でもベンチの光太郎さんの存在感でまるで公式戦かのように取り組んだ。

チームも、2個上の蓮くんたちの影響やキャプテン中西のおかげで「ONETEAM」状態だった。


この時期俺の成長速度は城西で1番だった。これは自負できる。


そして2022年5月の筑波戦を最後にAチームからトップチームに上がった。

正直、言われた時は驚いたけれどスポットライトに当たるべくスタートを切った。


「エゴ」


あの時のチームはこれで説明完了。


俺はサッカーが上手いタイプじゃないからついていくのに必死だった。

なのに怪我人が多くて関東のベンチに入ったことで自惚れ、都合の良い様に解釈して上書きした。

大阪遠征で調子が良くて、明けに桐蔭横浜大との練習試合でチャンス貰ったけど失点に絡んで散々なプレーで無駄にした。このシーズンはそれで万事休す。

失敗を経験できて良かったと思っていた。



4送会で長谷の挨拶で自分の名前が出て、相ちゃんからもトップサブにメッセージをくれた。

嬉しかったし、「来シーズンはやってやる」そう思えた。

ありがとうハセ!相ちゃん!あと、ムラも!


2023年冬のオフで走りすぎて足首痛めた。

そんなことお構いなしにガムシャラに、デタラメに必死にサッカーした。



でも頑張り方を間違えたっぽい。



ネガティブになったらダメだと思って、常にポジティブ思考でいたけれど、年末の意気込みとは裏腹に過度なポジティブは過信へと変わり、なぜか浮かれていた。


多くの同級生に囲まれてサッカーをすることが久しぶりで楽しくなっていた。


浮かれながら足掻く、「浮足掻き」なんてできっこない。

「ただ楽しい」それだけを上書きしていた。



それでも試合に出たい気持ちは確かにあって、彩の国杯が終わりようやく現実を見て地に足着いたとき、前回の公式戦から1年経っていた。  


「なにも成長してねーわ。」

そんな気持ちを胸に毎週のようにメンバー外だとわかっていても、練習試合に備えて準備した。


もうチャンスは来ないと知っていても、「くたばりゃ最後、死人に口無し」の心意気だった。



心の支えになっていたのは同じ立場の颯と青杜だった。

俺ら愚痴吐きながらよく頑張っていたよ。

試合に出たくてカテゴリー落としてくださいって言いたかったけど結局ヒヨったよね。

でも結局俺と青杜は落ちたね!


1年5か月ぶりの公式戦(Iリーグ)は滅茶苦茶楽しかった。颯も一緒だったらより良かった。

それは俺らの自己満かもしれないけれど。



大学サッカーの4年間は前半の試合に出ていた2年間と後半の試合に出ていなかった2年間で大きく分かれた。


カテゴリーが下でも試合に出ていた2年間は楽しかった。


トップサブは練習試合でボロ負けしても誰からも怒られないし、公式戦も出られない。

生き地獄だった。


でもこの立場は毎年誰かが務めなくてはならない。

俺はトップサブだった先輩をリスペクトしてきたし、これからなる後輩も応援する。

頑張れトップサブ!




最後に、


1人のサッカープレイヤーとしてやっぱり公式戦に出たかった。


カテゴリー関係なく。



大きなスポットライトじゃなくてもよかった。

小さなスポットライトでも皆で分け合えばそれは素晴らしいことだった。



それでも15年間の最後、サッカーを好きでいられてホッとしている。


締め切りやばいので終わります。

メリハリ大事、たまに休め!


クラブハウスで俺のおふざけにつきあってくれてありがとう!


嫌でも毎日のように見ていた顔が見られなくなるのは寂しいね。


この学年はキャラ濃すぎて笑いが絶えない日々でした。
また池袋で!



自惚れないように。




それでは、良い週末を。      辻 秋馬

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