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「組織」

え?嘘でしょ
さすがに嘘だって。
引退ってまじ?
遂に、来てしまったのか。
ついこの間去年の4年生、田澤塔也のブログを読んでいて感動してたのも束の間、自分が書く日が来てしまった。
はっや。

こんばんは。
城西大学経営学部マネジメント総合学科zm19557
サッカー部では副主将を務めさせてもらいました原山祐里です。

最後の試合が終わり、既に新チームは始動している中、私はバイトもろくにせず、同じく引退した高校時代の同期や、地元の友達と遊ぶか、家で寝ている、そんなだらしない生活を送っていてます。そろそろ野中君とサウナ巡りをしようかなと。バイトもしないと。

毎日当たり前のように車で通学して駐車場で村田か柳と会い、グランドに向かい練習に励む。ロッカールームでは留観とHIPHOP聴きながら踊り練習後は彩斗、南陽、柊斗と車で帰る。そんないつもの日常がなくなり、心に穴が空いたような寂しさもあり、懐かしさもあります。
毎日16時になっても暇な時間が多く、火曜日のフィジカルを気にして生活することもなくなり、本当に終わったんだなと少し実感が湧いてきて、兄と一緒にボールを蹴り始めてサッカーを始めた6歳の時から、少し他人より優れていて自身に満ち溢れ、天狗になっていた小学時代。結果を残せず悔しさが残った中学時代。日本一厳しい環境に揉まれ成長できた高校時代。そして、組織の大切さがどれだけ大事か分かった大学サッカー。素晴らしい仲間達との出会いや様々な出来事が思い浮かんできて、これ以上に楽しく、苦しく、充実した時間や体験を今後も経験できるのかなと少し不安に思ったりもしています。

卒業後はサッカーを続けない決断をし、新たな道に進み挑戦します。
正直サッカーが大好きでたまらないし、大学に入学してからずっとプロサッカー選手になる目標はブレたことはなかった。
引退後すぐプロになるだけの実力は自分にはないが、遠回りしてでもプロに絶対なってやると思っていた。
それほどサッカーに狂っていたゆえに、色々な人に「サッカー続けないの?」と聞かれる事が多いが、続けない決断をした理由を語ると、皆さんがこのnoteを読み終わる頃には桜が咲き始めるくらい長くなりそうですし、他に伝えたい事があるのでここでは割愛させていただきます。

この大学4年間振り返ると、酸いも甘いも様々な出来事があり、書き出すと1那由多字くらい書けてしまうほどの思い出が詰まった4年間でした。




那由多すべったっすね。

冗談はさておき、この引退ブログ何を書いて何を伝えようかとても悩みました。


「組織」


いや、堅苦しいっ。
でも本当にこの4年間で大事だと感じたから伝えたい。
特に大学サッカーで考えることが多くなった組織のあり方。
正直、未だにどういった組織が一番の正解かは分かっていない。
ただ如何に全員が同じベクトルを向いているか、これが大事だと感じた。

昨シーズンはまさに全員が同じ方向を見ていて、最後プレーオフに勝利し昇格という結果で終われたと思う。
それは常に先頭で引っ張っていってくれた偉大な4年生の存在が大きかった。 
城西大学サッカー部がどのような組織にしたら良いか体現してくれて、結果としても関東リーグ2部昇格という最高の置き土産を残してくれた。

この部に、後輩に、何を残すか
1年間、この事ばかり考えてきた。

常に自分が後輩にどう映ってるか考えてきた。

如何にチームの為にプラスに働けるか、犠牲になれるか、これが本当に大事だと思う。

しかし、今シーズン自分に嘘をついた瞬間があった。
それは、関東リーグ後期第15節中央大学戦。
この試合は後期リーグ唯一有観客試合だった。高校時代から自分のサッカーを観れていない親が楽しみにしてこの日を待っていたが、スタメンではなくベンチスタート。
その試合は1分も試合に出ることはなく終わってしまった。結果は1-1の引き分けだが、後半負けている状況で仲間の素晴らしいゴールが決まり、ベンチメンバーのみんなが仲間に駆け寄る。自分も一緒に駆け寄って喜んではいたものの、内心喜べていない自分がいた。自分が出れていないという感情が優先してしまっていた。
試合終了後、整列してスタンドの保護者に挨拶する時、涙が止まず親に見せれる顔もなく頭を上げる事が出来なかった。
正直思い返すと、この日が大学サッカーで一番悔しかったのかもしれない。
しかし出れなかった悔しさよりも、自分の立場がどうであれチームの勝利為に、全力で仲間をサポートできていなかった自分が情けなかった。

サッカーをしていく上で自分が出れなくて悔しい感情は絶対にあると思う。その感情は絶対間違っていない。むしろその感情がないと成長はないと思う。でもその感情を向ける矛先を間違えず、如何にチームの為に尽くせるかが肝心だと学んだ。

今の城西はそれがみんなできていると思う。
最終的に結果には繋がらなかったものの、組織として向かっている方向性は絶対に間違っていない。

城西大学が来年関東3部で爆発して優勝することを信じてます。vamos城西ファミリー。


同期へ
まずは4年間ありがとう。
俺たちの学年は1人1人キャラが濃くて、大きなパワーを持っていたと思う。
もっと早く仲良くなっていればと後悔してる仲間もいる。
自分が怪我をしていても、心配して寄り添ってくれるのはやっぱり同期の仲間だし本当に心強かったです。
最後の引退試合で本当にこの仲間で良かったと改めて思ったし、間違いなくエンターテイナー集団だね。
そして浅賀、4年間常に先頭に立って俺たちを引っ張っていってくれてありがとう。
お前だからみんな着いて行ったし、本当に心強かったよ。

後輩へ
可愛い後輩達よ。
まずは関東2部の舞台を残せることが出来なくて本当に申し訳ない。
最後まで格好悪い先輩でごめんな。
でも4年生は格好悪いなりに背中で示していけたと思う。
3年生は格好いい4年生になって引っ張っていってな。
こうた絶対負けんなよ!
庄司サウナ行こうな。
生意気なやつばっかりだけど仲良くしてくれて本当にありがとう。
いつでも飯誘ってくれ。

先輩へ 
なんとこの間まで1年坊主だった自分達が引退する時期が来てしまいました。
先輩方のような格好よく大きな背中ではなかったかもしれませんが、後輩に自分達なりに示していけたかなと思います。
先輩方はこれからも目標ですし追い続けます。
そして竜成。俺はずっと竜成の背中を見て竜成みたいな先輩を目指してたし今も目指してる。誰のどんな意見も否定から入らず真剣に聞く姿勢、本当に見習ってるし常に意識してるよ。

両親へ
16年間もサッカーを続けさせてくれて本当にありがとう。
怪我も多く、なかなか上手くいかない事ばかりだったけどいつも支えてくれましたね。
本当は続けさせてもらったサッカーでプロになって恩返ししたかったけどそれが叶わなくなった今、違った道で絶対成功して恩返しするよ。


最後に


「プロサッカー選手」


この夢に何度励まされ、何度心を打ち砕かれたことだろう。
プロサッカー選手になれないと思うと自然と流れる悔し涙、自分への怒り。ここまで目指し続けなければ苦しむこともなかったのかもしれない。
それでも、目指し続けて良かったと思う。
この16年間のサッカー人生は何にも代えがたい大切な宝物になる。サッカーのおかげで素晴らしい出会い、感動を味わえた。そして城西サッカー部の最高の仲間に出会えた。
もう本気でプロ目指す程熱くサッカーに打ち込むことはないのかもしれない。サッカーで返せなかった恩を、この先の人生で少しずつ返していきたい。



ありがとうサッカー。

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