「自分が選んだ道」

4年　経営学部マネジメント総合学科
高橋一颯

正直なところ自分が選んだ大学サッカー人生はほとんど上手く行きませんでした。大学に入学してサッカー部に入部してからはさらにサッカーという競技の難しさを身をもって体感しました。ですがそれと同時にサッカーという競技の魅力や面白さにも気づきました。
そこで、なぜ自分が大学に入ってまでサッカーを続けようと思ったのか、、

自分自身GKをしていて地元が北海道なのですが北海道はコンサドーレ札幌の下部組織以外にライセンスを持っているまともなGKコーチはいなく、自分は小学校から高校までライセンスを持っているGKコーチと練習したことがないどころかほとんどGK練習すらしたことがなくライセンスを持ったGKコーチと練習するのが憧れでもしできるとしたらどれくらい上手くなれるのだろうなと思いながら高校時代を過ごしていました。
北海道はいま現在もこんな環境だと思います。だから自分みたいなヘボい選手が育ちました。
すみません、ちょっとだけ言い過ぎました。
ですが、それが関東の大学にきてまでサッカーをしたかった理由です。
生まれも育ちも関東や関西の選手からしたらライセンスを保持しているGKコーチがいるのは当たり前なのかもしれませんが生まれも育ちも北海道の自分からしたら当たり前ではなくただ純粋に関東や関西でGK練習してるGKの選手達みんないいな〜なんて思って練習してたこともありました。
そんな思いもあり挑んだ大学サッカーでの4年間はとても難しいものでもありましたがそれと同時に何か新しいものに挑戦しいいものを手に入れることもできました。


「 新しいものを手に入れる瞬間 」

新しい挑戦は、フットサルでした。正直なところフットサルは北海道にいたとき少しだけかじったことがあるくらいで、ルールなんてまず知らないし魅力もわからないしって感じでした。

じゃあなぜやろうと思ったのか？

自分は、前GKコーチに誘われて入った身で後輩が怪我をしてGKが1人しかいないという理由と後は個人的な理由でフットサルの練習もサッカーにいい方向に繋がればいいなと思い始めてみました。

それからの日々は、毎日ではないですがフットサルとサッカーの週に2回の2部連で普通にキツかったです。肉体的にってより精神的にキツかったのを今でも覚えています。
そんな日々を送っていると自分自身初めての大会である全国大会に出場しました。
個人的にはまだ始めたてでルールがよくわからないまま出場した大会だったのでかなり思い出に残っています。
残念ながらチームとしてはあまりいい成績や内容ではなかったですが個人としてもチームとしても現状を知れたいい経験だったと思います。

そして、チームがこの大会の最後の試合終わりに自分が着替えているときに、同い年の2人に大学卒業したらどうするの？とかしたいこととかないの？って言われてないならFリーガー目指して見れば？と一言かけてくれなければ目指してなかったし今の自分は間違いなくいなかったと思います。
目指すとしても卒業まで期間もあるし今回の全国大会を通してこの競技に魅力や面白さを感じたこともあり、言われるがままに目指してみようと思いました。

いま思えば本当に感謝しかないです、、

そして、大会が終わってから次の週の練習の2部連すらも楽しく感じてしまい自分っておかしいのかな？とか思っちゃいました。
フットサル始めた時はサッカーのためのフットサルだったのですがだんだん日が経つにつれフットサルのためのサッカーになっていました。
もう夢中でした、、
暇な時間さえあれば自分が出場した試合を見て振り返ったりしていたこともよくありました。
今思えば何かに没頭したり好きなことに夢中になれるって本当にいいなと思います。

そんな日々を送っていると自分が4年になってから初めての全日本大学フットサル選手権の大会に出場することになりました。この大会はフットサルのシーズンの始まりでもあった試合なのですがなにもできず1対10で大敗しました。4年の主力がみんな抜けてしまい主力がいないと何もできないし試合にも勝てないという現実を見ました。
自分がもっと上手ければ自分が全てのシュートを止めていればチームは1対0で勝っていたんだと試合が終わり負けたときに強く思いました。
ですが、自分に何ができて何ができないのか現状を知ることもできこの試合を糧により成長していこうと思いました。


この悔しさがなければ今の自分はいないしここまで成長できなかったと思います。そして、この試合で自分を使ってくれた柴沼さん、さらに自分から9点取ってくれた相手チームの選手達には心からお礼を言いたいと思います。
自分から9点取ってくれてありがとう。
この試合をきっかけに自分の人生が大きく変わりました。また、自分と向き合う時間ももっと増やさないといけないなと思うようになりました。

自分がなりたいものになることができたからとい
って慢心せず自分の成長だけを求めてこれからの日々を過ごして生きたいと思います。

穴埋めのような形で途中から入ったのにも関わらず受け入れてくれたフットサルのメンバーには感謝しています。
1年もいれませんでしたが、フットサルのメンバーに何も残してあげられなくて申し訳ないです。
本当にすみません。

そして、こんな自分を大学の道に進めてくれた親には本当に感謝しています。

最後になりますがお母さんありがとう。