高校野球、進学先選びのポイント
こんにちは。氏原です。
こんにちは。最近、質問が多い「高校の進学先について」取り上げたいと思います。
先日、中学の同級生、サッカー部だった同級生からLINEが来ましてね。息子が野球をやっている。進学先を決めるんだけれども、 どこの高校に行ったらいいか、意見を聞かせてほしいと連絡が来ました。
その子が悩んでいるのは、私学に行くということなんですけれども、強豪私学だったらどこに行くのがいいのかという相談でした。聞けば、ガチガチの有名な子じゃないみたいなので、 そこそこ自信を持っているけれども、勧誘が多いわけでもない。どういう学校を選んではいいのかがわからないというものでした。
最近、この手の質問はものすごく多いです。 その友達だけじゃなくて、メールをいただきます。
今日はその点、 高校名を言うとかそういうことじゃなくて、高校選びのポイントを上げていきたいなと思います。
ポイントは主に4つ。
私学にいくべき選手、そうでない選手の違いとは
端的に言って、勧誘されているような選手は私学に行く権利があると思うんですよね。 ただ、やっぱり私学に行く限りは「自分が鍛えてきた能力を私学で挑戦したい」「 試したいんだ」と、上手い選手が来るの分かっているけど、 俺は打ち勝っていける自信があるなど、自信家じゃないといっちゃダメだと思います。
筋金入りのとまではいかないけど、自分の力を証明したいとか高い志がないといく必要がないと思っています。 なので、言ってみたら大阪桐蔭で勝負したいんだ俺はと、 天理高校で勝負したいんだ、智弁和歌山で勝負したいんだ、 横浜のエリートに囲まれてやるんだ。そういう気持ちがある子が僕は私学に行くべきで、 どこそこの私学に誘われているからという気持ちでいく場所ではないと思います。
やっぱりそれなりの自信と覚悟、両方ですね。 どっちかが欠けてもいけないし、自信がなくてもいっちゃダメだし、 覚悟がなくてもいっちゃダメだし、いろんなものを犠牲にしていくべきということではなく、 やっぱり自信を持って挑めるかどうかというのはすごく重要なファクターだと思う。
現実、今私学に行っている人たちは絶対そうなんですよね。 プロ野球選手とか見てても、中田翔(巨人自由契約)は、広島から大阪に来たわけですけれども、 やっぱりこういう大阪桐蔭の環境を見て、 こういう環境で俺は一つ勝負するぞっていう気持ちになったと言ってました。
なんとなく私学に行くというのは絶対やっちゃいけないと思うので、 行けるところに行くとか、だったら地方でもいいやとかそういうことじゃなくて、 やっぱり覚悟とか自信とか、 俺はやれる自信あるんだよっていうぐらいの気持ちで 私学には行ってほしいなと思います。
重要なのは試合出場機会
次に、公立・私学に関係なくどう選ぶべきかの最重要なポイントがあります。
それは試合に出られるかどうか。
これが一番大事ですね。 やっぱりね、野球をやる限りは試合に出なくちゃ意味がないと思います。私学であれ、公立であれ、 ベンチで収まるつもりもないし、スタンドで応援する高校野球人生で終わりたくないっていう気持ちはあると思うんですけど、 実際よく考えてみてくださいよ。
高校野球のスタンドに、たくさんいますよね。補欠部員が。10人とか、20人とかじゃなくて100人くらいいます。
私学に行って甲子園に行くんだと夢を見たと思うんです。でも、必ず20人に入れない、地区によっては18人に入れない選手がたくさんいるんですよ。スタンドに100人も部員がいるチームが実際に存在する。
あそこに入る可能性があるってことを忘れてはいけない。その可能性がある選手とは特別じゃない選手です。私学から勧誘があったら、まず、 どういう誘われ方してるかを考えたほうがいいですね。 本当にあなたに来てほしいんだと思われてるのか、 ついでに来てほしいんだと思われてるのか。
ある私学は、 他の学校に行ったら、 活躍しそうだなっていうだけで取るケースもある。
どういうことかというと、 例えば、特待生にもいろいろ種類あります。学力が低くて誰でも入れる。しかし、 そこは10人しか取れないと。一方、学力が少し高く、ここだとそれなりに選手を抱えることができる。前者は頭が良くてもよくなくても欲しい選手がはいる。一方、頭のいいコース選手は必要かどうか分かんない。 来てみないと分からないくらいのレベル。 でも、同じ県内の公立高校に行ったら、そこそこいい選手になる。
いずれはライバルになりかねない選手だけど、もし、本当にレギュラーとかになったら厄介ですよね。県大会決勝の相手にそういう選手がいて「下剋上だ」とかいってギバを向いて立ち向かってくる。負けるかもしれないような相手になる。
それを防ぐために選手を取るケースがあるんですよ。自分たちが甲子園に行きたいがために、その子達の人生なんてどうでもいい。いわば、もう買い殺しですよ。 だから自分がこの買い殺しの扱いで取られている可能性があるから、 そこは気をつけなければいけない。
そんな扱いをしてくる私学に行くなら、絶対公立に行った方がいいし、 やっぱりレギュラーとして出られるところ。 記念代打とかではなく、努力をすれば真っ当な出場機会を与えてくれるところに行かなければならない。
部員数は見ないといけないですよね。すでに 部員数がものすごく多いところに行ったら、試合に出れる可能性は下がりますよ。「意地での頑張るんだ」と気合を入れたところで、 根性論じゃ無理ですよ。1年からレギュラーを取ることはそんなに重要じゃないですけど、真っ当にチャンスを与えてくれるところに行くべきだと思います。「僕は抱き合わせですか」と確認した上で試合に出られるチームかっていうのを判別して進路は選択するべきです。
どんな指揮官かを理解した上で判断する
3つ目ポイントは どんな学校かどんな監督かっていうのはまず調べないといけないですね。これは忘れちゃいけないポイントです。
よく誘ってもらえたからといって 自分が行く学校の野球のスタイルがどんな野球であるか、どんな練習の雰囲気であるか どんな野球を実際やってるのかは見ておいた方がいいです。
監督は試合中にめちゃくちゃど怒鳴っている人なのか、監督はめちゃくちゃサイン出すのかとか 、ベンチで円陣での雰囲気はとか。監督はどういう立ち振る舞いなのかとかを調べるべきです。
私学などメディアに載ってるケースがあるので情報は得やすいと思います。特に勝ってるチームは実績で何とか言えると思うんですけど、公立校は情報量が少ないじゃないですか。
Twitterにチームの様子を上げてるチームはありますけど、 多くはない。じゃあどうやって判断するのかっていうのは見にいくしかない。少なくとも春の大会とか夏の大会、秋の大会をちょっと見に行くようにした方がいい。どんな学校なのかどんな監督なのか。保護者の方も、その監督が何年そこで指揮を執っているのか。も調べた方がいいです 。
全てがネットには出ていないですけど、夏の大会の頃は新聞にしっかり掲載されている時がありますし、逐一調べることは肝要です。
一番いいのは練習見学ですね。その時に監督さん何年目ですかっていうのを聞いて 見ることも忘れずにした方がいい。8年とか9年になっていると異動の可能性があるのでそのことも頭に入れておくべきでしょう。
高校に入学してから監督を知ったっていうのはもう時代遅れです。どんな監督かというのを分かった上でそのチームを受験する。高校で野球をしたい。甲子園に行きたい。夢を追いたい。プロ野球選手になりたい。メジャーリーガーになりたい。それぞれの目標地点はあると思うんですけれど、その点を考えた時にちゃんと自分で調べた上で行くということです。
投手は公立校でも問題ない理由
4つ目のポイントはピッチャーは公立校に行っても絶対問題ないです。
私学でなければ育てられないというのはありえないです。本人の意識次第でピッチャーはなんとかなると思います。確かに、大阪桐蔭のような素材の集まるチームだったら競争意識が高まるというのはあります。140キロのピッチャーがわんさかいる中で練習してたら勝手に上手くなる。そういうのはあります。
でも必ずしも全てのチームが そういう環境が整ってるわけじゃないので、私学に行くメリットはそれほどなかったりします。ただ、公立校に行った場合は自立する必要はあります。投手にとって大事なことはトレーニングをしっかり積むかどうかです。グラウンドが大きいとか施設が充実しているかどうかは関係ないですよね。
本当に自分でしっかりとトレーニングの本を読んで、もっと言えばトレーニングジムに行って しっかりトレーニングをする。それをピッチングに変えてっていうことをやれば公立校の方がむしろ自由度が多いし いろんなことをできると思う。
練習時間が長ければいいてもんじゃないですよね。ピッチャーの場合は私学でもピッチャーがそんなに効率的な練習をしているかって言ったらそうでもない。根性を鍛える練習ばかり。走り込みとか、ポール間ダッシュとか、意味のないことはたくさんしているかもしれないです。 ピッチャーとしての能力を高めたいんだったら 公立校に行っても 自分の意識次第で全然変わる。
むしろ公立に行ったら試合に出ることができて私学と対戦できるじゃないですか。これはいい経験になる。楽しいですよそっちの方が。こんなバッターがいるんだっていうのをね 自分の成長と重ね合わせて対戦ができるんで面白いと思います。県大会とかトーナメントの公式戦にならなくても 練習試合で私学とやる時に自分の実力が試せるのは公立校でやってるからこそ。倒しがいもありますからね。ですので、ピッチャーは公立校に行っても全然問題ないと思います。
ここまでまとめると
1私学に行くべき選手はどういう選手なのか
2重要なのは試合に出られるチームを選ぶべき
3 試合や練習の雰囲気見に行って決めるべき
4投手は公立校でも全然問題ない
大事なポイント
最後に重要なアドバイスをしておきたいんですけれども、これからの時代は指導者に全て教えてもらえるというは 終わりました。もちろんそのチームのスタイルとか トーナメントの試合で勝つための戦術を覚えることは大事だし野球を覚えられる環境があるのは大切だけれども、自分で何を掴むかっていうことを絶対に忘れちゃいけないです。
ですので、監督に教えてもらいに行こうという気持ちで野球をやるべきじゃない。進路を選ぶべきじゃないと思います。ここに行けばいい、どこそこにいくべきだと指導者に言われていくのもダメだし やっぱり自分の頭で考えて 自分の学力に合った学校選ばないといけない。
自分で全て考えて進路を決め、自分でピッチングを組み立てる。自分でバッティングを作り出すということをできないことにはどの学校に進んでも伸びません。どこに行ったら自分は伸ばしてもらえるを考えることよりも、自分がどうやったら伸びるというのを頭に入れて進路選択してください。
自分がどんな選手になりたいかとか。今なんでこの練習やってんのかとか。なぜこの練習が流行ってんのかとか。物事の全て考える癖を作っておいてください。そうじゃないとプロに行ける選手も行けなくなるし。野球学校に行ったらやらされて勉強できなくなって犯罪を犯すような人間になってしまうし 絶対良くないことが起こるんで重要なこととして自分でどうなりたいか。
自分でちゃんと考えられる人間になることが成長の一番重要なことなんで、学校に良くしてもらうとか、指導者に良くしてもらうとかじゃなくて、自分で見つけて自分で探して自分で決めるということを忘れないで欲しいなと思います。本当これからの時代は自分次第 自分が一生懸命やってたら いろんな人が助けてくれます。助けてもらう人間になるためにもまず何を考えてるかをちゃんと発信できるような人間になってほしいなと思います。
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