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私の好物である「そうめん流し」の名店が消え去るという悲劇。

とにかく歩みを止めることなく、前を向いて進むのみ。


私の好物に「そうめん流し」があります。あっ、全国的には「流しそうめん」って言うんですかね?

夏場に故郷・鹿児島に帰省した時は必ずといって良いほど立ち寄りますからね。それは何年経った今でも変わらず、ですよ。

あの冷たい感じ、回るそうめんをすくう楽しさ・・もうね、最高ですよ。

鹿児島だと唐船峡とか慈眼寺あたりが良く行くスポットですね。

そうそう、その昔のこと、故郷・鹿児島を離れた時にそんな「そうめん流し」を自慢していると、同僚から「あれはそうめん流しじゃない。そうめん回しやないか!」ってツッコミを沢山もらっていましたけどね。苦笑

そんな「そうめん流し」ですが、このニュースには衝撃を受けました。

石川県津幡町牛首にある「大滝観光流しそうめん」で今年の8月に892人もの食中毒が発生したということ、そして患者への損害賠償を終えた時点でこの店が廃業するということです。

このお店は富山県境に近い名勝「木窪大滝」周辺の公園で営業しており、津幡町最大級の高さ15メートル、幅7メートルの滝を眺めるロケーションもあり、帰省客だけでなく大勢の行楽客が賑わっていたそうです。

食中毒は流しそうめんに使う湧き水から検出された細菌「カンピロバクター」が原因とのことでしたが、この細菌が湧き水に混入した経緯こそが真因だと思うので、その辺りの事実関係がクリアになって欲しいと願うばかりですが・・

それにしても廃棄とは残念です。

皆様への損害賠償を終えた時点で廃業いたします。

発症された皆様とそのご家族の方々、及び関係者様には、多大なる苦痛とご迷惑をお掛けしましたことを心より深くお詫び申し上げると同時に、皆様のご回復を心より祈念しております。

大滝流しそうめんは、新型コロナウイルスの影響もあり、中断もありましたが、過疎化・少子高齢化が進行する地域に少しでも元気を与えられればと30年以上、夏季限定ではございますが、営業を継続して参りました。

この度、多くの方々の信頼を裏切り、大変辛く苦しい思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
(ホームページより抜粋)

驚きと同時に、ほんと残念な気持ちですね。

私は飲食業をやった経験がないのでよくわかりませんが、それでも「衛生管理」の重要性ぐらいは理解しますよ。でも、湧き水に混入した細菌の経緯がわかっていない中での判断はどうなんでしょうか。

まぁ、水質検査をやっていなかったことがNGだと言われれば、そういうことになるのかも知れませんが。

この経営者も苦悩して出した結論だったことでしょうし、何より損害賠償を終えてからの廃業であれば、もはやその判断を尊重するしかありませんけど・・

私も同じ経営者なので、そういった非常事態での苦悩、葛藤は多少なりとも分かるつもりです。

「リスクマネジメントが出来ていなかった」と言ってしまえば簡単ですが、現実問題として、そこへの対処は難しいものがありますからね。

まぁ、それでも前を向いて進んでいくしかありませんけど。

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