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断る勇気。嫌われる勇気。

VE(必要とされる「機能」と「コスト」の関係)を踏まえた提案はマストなり!


先日お客様からのご依頼もあり、とある運動施設の新設に向けて現調(あっ、現地調査のことですね)を行わせて頂きました。

まぁ、もともとは違う用途で使っていた場所だけに、平坦性を求められる運動施設となると、その下地の改修に結構費用がかかるものです。

もちろん、VEはしっかりと施工計画に反映させての作図化、見積りの作成です。

あっ、ここでも「VE」って単語を使いましたけど、業界用語ですみません・・ってか、これを読んでくれている読者の方は既にご存知だと思いますけど。苦笑

VEとはバリュー・エンジニアリング。価値工学とも表現されますが、英語表記では「Value Engineering」となります。

このバリューとは製品やサービスの「価値」のことを指しており、この価値を必要とされる「機能」と「コスト」の関係で捉えることにあります。

すなわち、求められる機能をミニマムのコストで達成することです。

伝わったでしょうか?

例えば信号機。求められる機能は「赤・青・黄」の信号を伝えることです。そのために、ランニングコストの低減のためにLEDにしたり、或いは雪国では故障交換費用削減のために縦信号にしたり、といった具合です。VEですね。

大切なことは「求められる機能はクリアしなければならない」ということ、これを絶対に忘れてはなりません。

先ほどの現調してからの図面、見積書も出させてもらいましたけど、どうも話しを聞くと他社提案では現調した形跡が見受けられないんです。

どういうことかというと、一番大切な平坦性を確保するための下地改修に関しての項目がないんです。

やれやれ。

繰り返しますが、求められる機能はクリアしなければならない、これを忘れてはなりません。

それでも金額のみで比較されるのであれば、時にはこういった視点も必要です。

断る勇気。嫌われる勇気。

いずれにしても、我々はプロですからね。プロとして現場状況を把握し、利用目的を考慮した上での正しい技術提案、もちろんVEを踏まえた提案はマストです。

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