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道因法師が百人一首に残した作品は?

道因法師どういんほうしが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 思ひわび
  さても命は
  あるものを
  憂きにたへぬは
  涙なりけり

です。

読みは、

♪ おもわび
  さてもいのちは
  あるものを
  うきにたえぬは
  なみだなりけり

となります。

太字一カ所が変わります。

この歌は、道因法師がまだ出家する前に、朝廷の馬の世話をする役人をしていたときのエピソードが元になっています。

道因法師が、ある女性を好きになって告白したのですが、

「馬の世話をする役人なんて嫌いよ!」

とフラレたそうです。

☆意味

思ひわび
  (つれない
   あの人のことを
   思い悩むこの気持ち)
さても命は
   (そうであっても命は)
あるものを  (あるものを)
憂きにたへぬは
  (つらさに耐え切れずに)
涙なりけり
   (涙が溢れてくるナァ)


☆文法解説

3句:「あるものを」
   「ものを」接続助詞

5句:「なり」断定の助動詞
   「けり」
   詠嘆の助動詞


☆鑑賞

♪ さても 命はあるものを

道因法師、フラレて、自殺でも考えたのでしょうか?

生きながらえて、フラレたつらさを耐え忍んでも、
耐え切れずに涙溢れてきたのでしょうね。

☆出典

『千載集』恋3・817

★関連動画


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