見出し画像

元良親王が百人一首に残した作品は?

元良親王が百人一首に残した作品は?


─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆掛詞・歌枕
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────

☆作品

♪ わびぬれば
  今はた同じ
  難波なる
  みをつくしても
  逢はむとぞ思ふ

です。

読みは、

♪ わびぬれば
  いまはたおなじ
  なにわなる
  みをつくしても
  あわとぞおも

となります。
太字二カ所が変わります。

2句切れ。

元良親王は宇多上皇の后:京極さまと恋愛をしていました。

しかし、そのことが宇多上皇に知られてしまい、二人の関係は引き裂かれてしまいました。

元良親王は、もう一度、京極さまに会いたいと思ってこの歌を詠んだそうです。


☆意味

わびぬれば (このように
       思い悩んで
     いるのであれば)
今はた同じ  (もはや身を
    捨てたも同じこと)
難波なる   (難波にある)
みをつくしても
    (澪標ではないが、
     身を尽くしても、
     身を滅ぼしても)
逢はむとぞ思ふ
    (あなたにお会い
    しようと思います)


☆歌枕
難波


☆掛詞

澪標は、「みおつくし」と読みます。
港の海に立てられた船のための標識のことです。
難波(大阪)の海にも、澪標という標識が立てられていたのでしょう。
「澪標」と「身を尽くし」が掛詞になっています。



☆文法解説

1句:わびぬれば
   動詞「わぶ」
   完了の助動詞《ぬ》の
   已然形《ぬれ》
   +接続助詞「ば」


2句:「はた」副詞
   「もう」と訳す
3句:「なる」断定の助動詞「なり」の連体形



☆鑑賞

それにしても、宇多上皇の后:京極さまと恋愛関係になってしまうとは、

大胆不敵(笑)

京極さまも、平気で不倫をしてたのでしょうか?

関係が引き裂かれても尚、

「身を尽くしても滅ぼしてもあなたに会いたい」

とは、余程、愛し合っていたのでしょうね。

☆出典

関連動画

Please return to...
─────────
【元良親王 top】

  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?