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天智天皇の作品は?

天智天皇の作品は?

★作品

百人一首に収められている作品は、

♪ 秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
   わが衣手は 露にぬれつつ

です。「苫」の字は、北海道の苫小牧市の苫です。

読み仮名は、

♪ あきのたの かりほのいほの とまをあらみ
  わがころもでは つゆにぬれつつ

となります。

意味は・・・・・

秋の田の   (秋の田の)
かりほの庵の (刈り取った稲を保管している小屋の)
苫をあらみ  (屋根や周囲の苫の目が粗いので)
わが衣手は  (私の着物の袖は)
露にぬれつつ(隙間から忍び込む夜露にぬれてしまう)

農民たちの立場に立って、詠んだ歌です。
刈り取った稲を保管する小屋が、あまりに粗末なので、
見張っている農民は、夜露にぬれてしまうだろうに・・・・・
さぞ、つらいだろう・・・・・
という感じですね。

この歌は、万葉集が元の歌です。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983744289&owner_id=37979390

★文法解説
3句:荒み
   「荒いので」と理由をあらわす。
   77番崇徳院「瀬をはやみ」と同じ用法。
   http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1833661525&owner_id=37979390

5句:「つつ」
   『動作の反復・継続』の接続助詞

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