すずめの戸締まり、ダイジンについて
ダイジンについて。
最初、コイツ邪魔だな〜って思いながら見てました。
神様的存在には、確かに人間の常識とか通じないし、こういうとこあるよな〜とは思いつつ。
無邪気過ぎて突拍子もなくてついて行けない感じ。
わたしには、猫の型に入った神様的存在にしか見えなかったので、TLで、猫好きな方が、ダイジンの扱いが最後まで酷いから猫好きの人は見ない方が…とか言われてたのには、うーん…となりました。
表面的にはそうとも見えるけど、実際の猫じゃないからなぁ。
すずめに拒絶されてから、すっかりヨレヨレになってしまって、そこから段々哀れに思えてきて。
途中でも、草太の代わりに、すずめの命を守ったり、助けたりしてて。
最後は、元の役割に戻る。
生きた人間を代わりに人柱にしない存在で良かったなと思いました。
その後、ある方の考察で、
ダイジンは神的存在になって間もない存在だからというのを見て、それだ!とすごく納得しました。
あの場所で要石になってそれほど時間が経ってない。
草太さんの祖父が行っていたように「これから長い時を経て神のような存在となっていく」みたいなことを言っていたから、
ダイジンはそうだったのですね。
確かにすずめが要石を抜いて獣の姿になった時、子猫だったのですよね。
サダイジンはそれより大きな黒猫で、ミミズを押さえることをしっかりしていたので、あちらの要石の方が、ダイジンより、長く要石をやっていたので、より神格化している。
ちょろちょろしてないし、騒がしいダイジンを押さえてました。
すずめが抜いてしまって、要石の役割から解き放たれて、獣の型に入って、役割を解いたすずめのとこに行くと、
閉じ師の草太が側にいて。
ダイジンに餌を与えたり「ウチの子になる?」とか優しくしちゃうもんで、
「すずめ好き、オマエは邪魔」
って言って、草太に要石の役割を与えてしまう。
すずめの式神的存在になりたかったのかなと。
だから後ろ戸が開くところに先回りしてすずめを導き、危険が迫れば助けてたんだと。
只人のすずめには、そんなこと分からず、草太さんを椅子に変えた憎らしい存在としてハッキリ拒絶されてしまい、そこから、力を失っていく。
稲荷神社などのお稲荷さんみたいに、信仰心や思いが、すずめからもらえないので急速に衰えていく。
そして草太さんの代わりにすずめが本気で要石の役割を担おうとしてたところで、
結局要石に戻っていく。
後から考えるととても健気な要石でした。
もう一度、それを踏まえながら、ダイジンを観たいです。
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