言いがかり香水04_ゼラニウム・オドラタ
主旨:これを読んで「この匂い推しがつけてるかも」と思った誰かがいれば私が「フーン…… その人、ネ…」とおこぼれにあずかってニヤニヤできる
まずは現物
【おことわり】※定型文
香水に手を出し始めてさほど日の経っていない一介のオタク(エンジニア)が、休職中のリハビリとして始めた趣味の記録です。業界も御社も弊社も全く関係なく、広告収入なんかもありません。
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▼Celesさん
第一印象:めちゃくちゃきれいな雨
湿気の少ない、さらさらした冬終わりごろの朝の雨のにおいってわかりますか。そんな感じがする。空気ににじむ塩梅の緑のかおり。更に言えば割と水辺の…… 新宿御苑とかで見た池がこんな感じの雰囲気だった気がする。
手入れの行き届いた水辺の庭園と冬の雨?全部ひっくるめるとそんな感じかもしれません。でもこれはディプティックの匂い。儚さはない。愛。
レビューを見てみると「柔らかさ」、「甘さ」、「穏やかさ」みたいな文言が並んでますね。「気品」とかも入っていいんじゃないかと思うワードです。清潔感、背筋のぴんとしたものを感じる。
あとこれすごいアレな感想ではあるんですが……
この匂いのする上司(男女問わず)の胸を借りて泣くことができたら成仏すると思います、私は。そういう包容力みたいなものもあると思う。
言いがかりをつけていく
ユニセックスなんですよね
そうみたい。これは……すごい人によると思います。男性がつけると、女性がつけるというよりは、「好きでつけてる」「狙ってつけてる」とかそういう路線になるかもしれない。
これをつけてる男性のイメージ
ちょっと思ったんですが、ゼラニウムって葉っぱをうっかり踏んじゃったりするとすっっっっごい匂いつくじゃないですか。
ゼラニウム、というほどゼラニウムの主張が強くなくって、フンワリ上品な雨感の方が強いなぁ、と思っているんですが、もしかして男性の肌に乗せたらもっと「ゼラニウムです」って感じになるのかもしれない。
だとしたらかなりヤバいと思います。
そもそもこれをつけている男性、清潔感があって上品で、ただし人を惹きつける意図はなく、むしろ適切な距離を保ったうえで「うまい関係を築きましょうね」っていうビジネスライクな親しみやすさがイメージとして思い浮かぶわけです。
ちょっとこう、なんていうか、「きれいめメンズが朝シャンしたにおい」を想像してもらっていいですか。年齢は問わない。朝シャンだから、朝ね。オフィスで「おはようございます~」って挨拶したときの感じです。
そこから肌馴れして体温が変わっての夕方「おつかれさまでした~」ってするとき、もしかしたらゼラニウム感(ピリッとしたハーバルだと思っています)が強くなってるかもしれないってことではすよ(たぶんね)。
ヤバい。
うっかり書きすぎでは???と思うくらいヤバいです。
えっちじゃん……
これをつけてる女性のイメージ
柔らかさ、気品、穏やかさ、みたいなものは男性と同様。
容姿はクール系のシュッとした方のほうが「それっぽい」かもしれません。まるみというより、縦ラインの印象が強いから…… 背も高いとより、「「「そう」」」かも。
男性に感じる可能性と少し被るんですが、この女は「絶対に恋愛させてくれないエロさ」が圧倒的に強い。
ビジネスだろうと、私的な付き合いだろうと構わんのです。この香り自体はかなり控えめだし、ナチュラルで人を選ばない感じがあります。ただ「絶対に恋愛させてくれない」。
こちらが好意をにおわせた時が、今までの関係性の最期ですよ。
嫌だ~~~~~~~~~~~~~~バレたくない 大好きです バレたくない そういう葛藤をしたい 一人で夜な夜な布団を抱えて転げまわり、翌日なんでもない顔をしてこの女の隣や後ろに立ちたい。風の吹くのに乗って流れてくるこの女の匂いを嗅いで、心中穏やかではなくなりたい。
でもね、バレてんですよ、きっと。
私が「バレてない」と思って、変わらない関係の維持の努力をし続ける限り、この女は私を見守っていてくれるんですよ。わかるかこの感情が。
これを贈るということ
100mlで2万円くらい。
そこら辺の価格帯のことを、なんとなく中間地点だと思っている私。
植物園で働いている線の細いお兄さんに、「ゼラニウムのところ、よくいるよね」って感じで贈る。大学生でも社会人でも、それほど違和感のないシチュエーションだと思います。
(※植物園で働いている線の細いお兄さん、は私の好みですので、任意の人々に変更してください)
割とフランクに贈れる、ちゃんとしたもの、という感じ?
ほんとうに人を選ばなそうな香りなので、そういう意味でも。
紹介文を読む
中身、セレスさんの方がいっぱい書いてくれてる……という衝撃。
は、ともかくとしてですね
「スーツのラベルホール」「タキシード」公式さんのこれがすっごいわかりを呼び、私のフロアが湧きました。
香り自体のナチュラルさと、そこから感じる品の良さ。私の感覚だと(何回目だって感じですが)よく手入れされた湖畔の庭、雨の中、円形のティースペースに座って姿勢よく本を読むひと。みたいなのが限界だったんですけど、スーツやタキシードの中にナチュラルをしまい込んで立つ、そういうのもすげぇアリ……!と 思いました。
これは本当に色々な…推しに……届く…
あとがき(毎回のやつ)
以上の全て、一個人が趣味で、「覚書」として残したものであって、あなたが香水をワンプッシュした時の印象はあなたのものです。
筆者はムエット(試香紙)で感じる香りと現物の香りを全く異なるものと感じるタイプなので、あなたにも同じことが言えるかもしれません。
中々ハードルの高い、機会の少ない部分はありますが、香水は「香り」そのものだけでなく、吹いた時、その後の変化、それが誘起する自分の感覚などを味わう「体験」としての側面もあると、私は思い、楽しんでいます。
こういったメモ書き、覚書が、業界や担当者さんの利益を損なうようなことがあった場合、私の望むところではありません。ご連絡いただければ非公開などの対応を行います。お手数ですが、よろしくお願いします。
どこかの誰かの思考の肥やし、体験の助けになれば幸いです。
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