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映画「シャイニング」感想:この顔を見に来たんだよ!!

傑作サイコホラーとして名高い
ジャック・ニコルソンのやべぇ顔でお馴染み
映画「シャイニング」を観たので感想文
未見を損なわない程度のネタバレあり。

先に軽く総括すると、かなり満足。

有名な作品なだけあって、ワンシーンだけ観たことあるという人も多い
と思うんだけれど、僕も例に漏れずそうで

これを見に来たんだよ!!たまんねぇなぁ!

って感じでした。

まさにサイコホラーの金字塔

まず、序盤の盛り上げ方が上手い。

ホラーって、結構導入が雑で

「誰も居ない山小屋に来た!」
バァ~~~~~~ン!!

みたいなのも少なくないんだけれど
シャイニングはまず、さてこれからここで凄惨な事件が起きます。
ということを、主人公の子供が持つ未来予知的な感覚で説明され
半年ここから出られない、さてじゃあ始めますよ~

という、これからどうなるか、どうなっていくのかの
いわば「ルール説明」をちゃんとしてくれる。

これがあると無いとでは、のちの説得力に欠けることになる。

結構あるパターンの2つ目に、後半になって前半のシーンについて解説
し始めたりすることも多いんだけれど
生きるか死ぬかの瀬戸際で、殺人鬼の過去が明らかになったとしても
「それどころじゃねぇんだよ!!」
って感想を持つことが多いので、前半に説明されて後半なにも説明が無い
というのがとてもしっくり来た。

とにかく、ホラーとしてのペース配分がすごく丁寧で綺麗。

特に、最終局面で再登場する、生け垣巨大迷路とか
「来たー!ここだー!!」って感じがたまらない。

アート的な画作り

エレベーターから血の海がドバ~~~!!

するところを始めとして、ワンシーン切り取っただけで
その作品を象徴する絵になるシーンがすごく多い。

逆に言うと、それが原因で入り込めないという意見もあるのかもしれない。
けど、まぁイチ絵描きとしての目線での意見になるけれど
美しいので、こういうところがもうかなり好き。

手を繋ぐ双子とかも、深い意味無いのにグッド。

全編通して分かりにくさが目立つ

全編とおして、ジャックが狂気に落ちていく流れや
過去にホテルで起きた事件についてなどの描写はわかりにくい。

この辺も含めて、原作者のスティーヴン・キングさんが
あんまり気に入ってないらしいという後情報もあり

まぁ、たしかに分かりにくいわな~と思う。

ただ、ここからは個人的な感想なんだけれど
ホラー作品に関して求めていることは

「なんか全然わからないけどめっちゃ怖い」

であって、意味が分かる必要がないと思っていて
本当に1ミリも関係ないシーンを出してこられても困るんだけれど
「うわー、これはこういうことなのかな~?」
というある程度の予測が出来るけど、具体的に意味が分からない。
そんなシーンがやはり「怖い」と感じる派なので
ここはむしろ個人的にはグッド。

サイレントヒルは、4より2派

バイオハザードは4以降より1~3、または7

というタイプの人は、しっくり来るんじゃないかなと思う。

ついでにいうと、リングとらせんで言うところの、リングは好きだけど
らせんで、貞子の正体が分かるとちょっと冷めちゃう系なので
スティーヴン・キングさんには申し訳ないけど、僕はこれが好きです。

ジャックは全然遊ばない、いずれ狂う。

ジャック・ニコルソンが最強

まじでこれが最大の感想。

先に言った、サイコホラーの金字塔!という点の8割位がここ。
昨今のホラー作品の登場人物の動きが、全部見える。
ジャック・ニコルソンがこの動きをしてたから、現代のゲームキャラは
こういうモーションをしてる。
と言われてもまったく違和感がないほど

「ああ~~~~~この動き~~~~~~~!!」

という感想しか出ない。
一時期流行った、バイオハザードの動きのマネみたいなネタとして
ジャック・ニコルソンがデッドバイデイライトのパロディをしてると
言われても違和感が無いレベル。

顔芸も含めて、狂っていく主人公を完璧に演じてる。

ほんとこれ、これが観たくて観に来た。

色々言ってきたけど、多分この映画の面白いところの大半。
お母さん役、子供役、黒人のコックさん役もみんなもちろん上手いんだけど
ジャック・ニコルソンが強すぎる。

総評

ホラー映画がよほど苦手、嫌いというわけでなければ観て損はない映画。

スプラッター系ではないので
ホラーは好きだけど痛いのは苦手な人にもおすすめできる。

アート系作品としても優秀なので
カメラとか絵とかやってる人にも特におすすめ。

最後の感想としては

デッドバイデイライトすごいやりたくなる。
むしろキラーで登場しないかな。特殊能力無いけど。

おわりです。

シャイニング


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