見出し画像

ものがたり喫茶&ビエンチャン

チャンパ日本語学校へ訪問して来ました。
そこで副校長をされている門脇さんにお話を聞きました。

チャンパ日本語学校は2002年に開校し、今年で17年目になります。後発途上国であるラオスでは中国と韓国を見習えー!という感じに、現在は政治や経済が進められているため、ラオスでの日本語の需要はとても少ないです。街中の看板も中国語や韓国語表記が多く見られます。生徒もラオス人ではなく現地に住む日本好き韓国人が多くを占めるそうです。


ここで少しベトナムやフィリピンの話を取り入れるのですが、近年、日本では東南アジア諸国からの外国人労働者が増加しています。その方たちがよく問題を起こしてしまったり、勝手に逃げ出してしまうようなニュースも稀に取り上げられます。それには背景があり、彼らは自分たちの国からお金を借りて働きに出てきているのであって、その借金を返すためのお金プラス生活費を日本で稼がなければなりません。しかし日本での雇われ方はどうでしょうか。積極的に外国人労働者を引き受けよう。まあその国にいるよりは稼げるのだから最低賃金で十分だろう。そうなってしまうと彼らは自分たちの生活は愚か、自国への借金を返すことすらままならない状況になってしまいます。こういう背景があって事件が起きているということもあるのです。
この事例は今後ラオスで起き得ることかもしれない、と門脇さんはおっしゃっていました。それは中国の資本によるものかもしれないし、確実に予測できるものではありません。中国や韓国からの企業の進出は、ラオスを発展させるものであると同時に、他の国で起きている労働問題を引き起こす原因になり得ます。
それを分かった上で、どうラオスに日本という国を広めていけば良いのか。中国、韓国企業が多く進出している中、日本語学校の需要はどれだけあるのか。という観点から学校の経営は当初から厳しいままだそうです。
2030年までに後発途上国からの脱却を目指すラオスをどのように援助していくべきなのか、考えさせられました。そして今のままでも幸せを感じている現地の人たちの感情を無視してまで開発に力を注ぐ必要がどれだけあるのか、と思います。

門脇さんは2011年より勤務されていて、最初はラオスでは1年だけ日本語を教えようとされていたそうです。しかし現地で教えているうちに、日本語に興味を持ってくれている生徒を思う気持ちが強くなり、1年、また1年とラオスを離れられなくなっているというお話をしてくれました。人の感情を動かすのもやっぱり人なんだなと感じます。また、インターンシップの受け入れも毎年行っているそうです。


話が盛り上がり、一度リラックスするために珈琲を淹れました。
いつも通り、浅煎り豆を挽いてお湯を注ぐと...
「膨らみが悪い」
と、豆が酸化していたことに気が付きました。
真空パックに豆を入れ、珈琲豆専用のストッカーに保管し、できるだけ涼しいところに置いておいたのですが、甘かったです。
緊急処置で普段より豆の量を多めに挽き、それからドリップしましたが、自分の中ではあまり美味しくない酸味の強い珈琲が出来上がってしまいました。
美味しいとは言ってくれたものの、濃いものがたりを聞かせていただいたのにも関わらず、満足する恩返しが出来ず気分がダウン。
その後、知人からもらったというラオス珈琲も淹れてほしいとのことで再度ドリップ。
ラオスの豆は苦い傾向にあり、現地の多くの方は砂糖やミルク、練乳を多めに入れるのですがそのままの味を試したかったためブラックでいただきました。
広がるというよりはどっしりとした苦味、大地の土のようなイメージの味でした。

お別れの際にはトゥクトゥクの金額請求の仕方を詳しく教えて頂きました。笑
無事に安く(1人15000kip=200円)ゲストハウスに戻ることができました。笑
門脇さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?