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元祖平壌冷麺屋note(5)

「3年ほど前に会いませんでしたか?」
と、最近、たこ焼き屋さんで、隣のお客さんに話しかけられた。

「確か、ベビーカーにお子さんを乗せてましたよね? 線路の北側にあるお店で」と。間違いなく、自分と、娘だ。

あるいは、自宅の近所、桜トンネルの南側の信号待ちで、向かい側にいたオジサンが手を振っていた。夫婦で、よく焼肉にこられる常連さんだった。

もしくは、自転車で新神戸へ向かう道、とある建築現場でおっちゃんに呼び止められたり。(翌日、お持ち帰りの注文でお店に寄ってくれた)

また、その最寄りのコンビニで、ボブ・マーリーの髪型を模したお兄さんに呼びかけられ、さらに、ほぼ同じタイミングでレジの店員さんに、話しかけられた。

HAT神戸のブルメール前では、こんにちは、とおばちゃんに挨拶された。エトセトラ、エトセトラ。

みな、冷麺屋に来たことがある、お客さんだ。

お店の外であった人は、店員とお客の関係をほんの少しだけ広げた、「お客以上知り合い未満」という、ビミョーに親しい間柄になれるから面白い。

冒頭の、たこ焼き屋さんで、三年ぶりに再会した同い年のSさんは、近日、芦屋に天ぷら屋さんをオープンさせる予定らしい。そして、その店内改装を手がけるのは、冷麺屋一族のお兄さんだったという。イッツ・ア・スモール・ワールド。

明日は仕事が休みなので、半日はひとり時間を楽しむ予定だけど、外ではおちおち鼻もほじっていられないな。と、わりと真剣に思った。(ほじらないよ)

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