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元祖平壌冷麺屋note(76)

妻と待ち合わせて、灘温泉へ。洗い場でじーっと、こちらを見つめてくるおじさんがいて、しばらくして、喫茶ドニエのモーニングでよく見る常連さんだと気づいた。

温泉でポカポカした後、レモネードを飲みながら読書。妻が出るのを待って、うどんのな也で昼食。ふたりで、きつねうどんと牛すじカレーうどん。お店を出ると、じーっとこちらを観ているおじさんがいて、先ほどと同じおじさんだった。

ベレノアールでアイスコーヒーを飲んで帰宅。新しい布団の寝心地を確かめてみたら、第一印象はトトロのお腹で、第二印象は猫バスの車内だった。小一時間、昼寝。

まや図書室に入ると、小さな先客たちが「あ!○○ちゃんのお父さんだ!」と娘の名前を呼んだ。司書さんが「お父さん、人気ですね」と笑った。

隣の教室では、放課後のびのび広場に参加中の娘は、数人で「ピノキオ」を観ていた。誕生日プレゼントに渡した「ゼペット(柴田元幸、訳)」にも興味を持ってくれたらいいな、と思った。

そのままお迎えをして、学研教室へ送りながらジミニークリケットって可愛いよね、という話をした。習い事の待機時間に、ドニエでアイスコーヒー。昼間に、温泉とうどん屋で見かけたおじさんは不在だった。そりゃそうだ。

夜は、家族三人でK寿司へ。受付番号の紙を手にしたままの海外バックパッカーに、「その番号はすでに呼ばれているので、もう中に入れますよ、スタッフを呼びましょうか?」と英語で話しかけたけど、寿司は食べたかったけど今回はやめときます、と出て行ってしまった。

機械化は進んだものの日本語圏外のお客さんには、親切ではない。タッチパネルには英語の表記がない、とそのことに今更ながら気づいた。(冷麺屋のメニューも日本語だけだったなあ)

日中、二回も見かけたおじさんも、ここにはひとりでは来られないだろうと、ふと思った。

ところで、おじさんが、ずっと誰に似ているのか考えていたのだけど、「本日はダイアンなり」に登場した、天才的なほど美味しそうに50円の缶コーヒーを飲むおじさんにそっくりなのだった。

娘がお皿を投入して、ビッくらポンが「あたり」を告げた。娘の当選率は限りなく100パーセントに近い。

ゴイゴイスー。

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