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元祖平壌冷麺屋note(225)

いつも網戸に張り付いていて、隙あれば部屋へ侵入してくる、人懐っこいオオカマキリが、今朝、網戸に卵を産みつけていた。

蛍光グリーンで、娘がキットで作成したスーパーボールのように弾力があって容易には取り除くことができなかった。

撤去作業中、親カマキリが上目遣いでじっとこちらを見つめてくるので、たまらない気持ちになり箒に乗せて遠くへ放り投げたらフェンスを越えて行って、岩壁に不時着したようだった。それから、卵はスコップで引き剥がし、庭の奥へ移した。ゴメンね。

という話を、オープンスクールで訪ねた授業参観の休み時間に、娘の教室で話したら、ちょうど展示物に学生の描いたカマキリの絵が飾られてあった。

娘はこれまで、授業中、一度も挙手をしたことがない。答えを知っていても、注目を浴びるのが恥ずかしいのか、間違えることが心配なのか、とにかく頑なに手を挙げることがなかった。

しかし、今日は、何と手をあげたのだった。でも、最初は先生も気づかずに他の子を当てていた。それでも、授業の終わり際に、もう一度、挙手したら指名されて、見事に答えを発表していた。

授業後は、先生も嬉しそうに、娘の成長を喜んで報告してくれた。それが、今日のハイライトだった。

それから、学校の図書室を見学して、図書司書の先生としばし、図書トークをした後、娘が招待状に書いていた、おもちゃランドへ向かった。

学習室には、学生たちが手作りで作ったオモチャたちが遊園地のように並んで、それぞれがお店やさんのように、呼び込みをしていた。

童心に戻って、ロケット飛ばしで1000点をゲットし、迷路遊びでゴールし、磁石じかけのローラー転がしで6兆点をゲットした。

小さな司会者が「お父さんお母さんたちの中で、感想はありませんか?」とフリがあったので、これまで挙手をできなかった娘の気持ちを追体験しながら、やはり娘のように、思い切って挙手をした。

「たくさんのオモチャで遊びながら、子供の頃にかえったような気持ちになって楽しかったです。それから、みんなが一生懸命、準備している姿を見られてすごく嬉しかったです」

娘は、おもちゃランドが楽しみすぎて、昨夜遅くに目が覚めてしまったらしく、眠そうな表情だったけど、目が合うとにっこり笑ってくれた。

先日の講演会の時も、「本当は、パパがワクワクしていたらから、ボク(娘は自分のことをボクと言う)も行きたいって言ったんだよ」と話していた。

精神年齢は、娘の方が上だろうなあと、感じることもあったりして。

仕事帰りに、古本屋にまだ明かりがついていたので、片付けを手伝った後に、目当ての本を2冊購入した。

自分用のご褒美に「異常論文」と、娘用のご褒美に「気まぐれロボット」。どちらもSFだなあ。すごく・ほくほく。

途中、お店に入ってきた二人のお客さんのうちの一人が、アニーさんだった。以前、映画「君たちはどう生きるか」のチケットが無駄になりそうだったので、ゲストハウスMAYAの、まやこさん経由で、アニーさんにお譲りしたのだった。

その時のお礼の挨拶を受けた。顔をあわせるのは初めてだと思って、初対面風のやり取りをしたのだけど、その後、ゲストハウスに寄って、まやこさんと先日の講演会の感想を話し合って、帰宅してからようやく思い出したのだった。

ゲストハウスで以前、まやこさんに紹介されて、アニーさんと挨拶交わし合っていたじゃん。

ブラピとおんなじ失顔症(顔を覚えられない)だから、仕方ないか。ゴメンね。

という話を、二日目のシチューを食べながら、妻に報告したのだった。

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