【出光興産】使用済みプラスチックリサイクル事業化に向けた基本設計を開始 -原料調達に向けた業務提携の検討開始、ケミカルリサイクル・システム構築へ
皆様こんにちは!
今、もっともDXとサーキュラーエコノミーに熱い男、健一です!
静脈産業のニュースを紹介しています。
今回は出光興産が混合を含む廃プラスチックのケミカルリサイクルについてご紹介します。
2019年より検討・実証を始めたケミカルリサイクルの技術的な立証が済み、商業化に進み始める形となります。
稼働が2025年とケミカルリサイクル商業プラントでは一番早く、量についても2万t /年と大規模なものとなります。
ポイントとなるのは、油化技術です。
環境エネルギー社の技術は触媒を使用した技術で、従来からある熱分解より低温かつ早く分解できることが特徴です。
連続投入が可能で、大量のプラスチックを効率よく油化することによって、商業化ベースに乗ると考えられます。
また、混合の廃プラスチックに強いということもあり、様々な素材が入ってしまう、廃棄物に対して許容度が高いことも強みといえます。
出光興産は、ガソリンスタンドのイメージを持つ方が多いと思いますが、石油化学品や高機能プラスチックの製造をしている会社になります。
ナフサクラッカー(ナフサクラッカーは原油から精製されるナフサを分解することにより、エチレンやプロピレンなどの化学材料を製造する装置)を保有しており、油化された廃プラスチックを化学品まで製造することが可能です。
市川環境ホールディングスは、市川を拠点にする大手廃棄物処理・リサイクラーです。
廃棄物の運搬から、中間処理、RPF(固形燃料)の製造や生ごみからエネルギーを作る事業など幅広い事業を展開しています。
市川環境社の強みとしては、200台にも及ぶ収集運搬車両を保有しているところです。都内・千葉県内の袋ごみや産廃などを回収しており、廃プラスチックの流通をすでに抑えているところがポイントです。
回収、油化技術、製造までよく考えられた仕組みに感じます。
これからRPFの需要増やケミカルリサイクルプラントの新規設立など、廃プラスチックに関する状況は目まぐるしく変わっていくことは間違いないでしょう。
●デジタル配車サービス「まにまに」