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自己紹介 - なぜインパクト投資?

ロンドンは今日最高気温13度の曇り時々雨。いよいよロンドンらしい天気が続くようになり、冬を受け入れる覚悟をしたところです。

このnoteでは、英国でのインパクト投資団体での勤務経験を発信予定の私について、自己紹介をさせて頂きます。興味を持ってくださった方の目に留まると嬉しいです。

ざっくりとしたキャリア

早稲田卒→メガバンク6年→(結婚を機にロンドンに移住)→ロンドンで非日系銀行2年→今ここ

学生時代の経験から、社会課題解決に必要資金が回る世の中に貢献したいと思っており、インパクト投資世界に飛び込むことにしました。

以下、学生時代の思い出話にお付き合い頂ければ幸いです。

ボランティア - マザーテレサになりたい!(小中高)

小学校でマザーテレサについて学んだとき、「私も困っている人のために
何かできる人になりたい、身を捧げられるなんてかっこいい」と子どもながらに突き動かされたことを今でも鮮明に覚えています。

何から始めていいかわからず、小学生の時は赤い羽根共同募金の呼びかけに気合いを入れていました。年に1回…笑

中1から区のボランティアセンターに紹介してもらった知的障がいを持つ方の作業所でボランティアをしたり、途上国の貧困問題についてよく本やインターネットで勉強していました。

中3の時、日比谷の国際協力フェスティバルでFree The Children Japanという団体に出会い、その団体のスタディーツアーでフィリピンで児童労働に携わっている子どもに会いに行きました。
このスタツア参加をきっかけに、街頭募金、ファンドレイジングイベント開催など、私はできることを探しながら、多くの同じ志を持つ仲間と助けてくれる大人に囲まれ、活動にのめりこんでいきました。

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少年刑務所に入っていた子どもの更生を支援する施設で

(マザーテレサみたいになる思いが捨てきれず、大学1年生の時にインドのマザーハウスまでボランティアに行きましたが、私は別の道を歩もうと決意する貴重な経験でした)


マイクロファイナンス、社会的企業、SIB(大学)


マイクロファイナンスの父と呼ばれるムハマドユヌス氏の「経済学が貧困を救う」という言葉や、知り合いの国連職員の方に経済学は大事、と言われたので(単純)、早稲田政経の経済学科に進学。

2010年の入学当時、Social Entrepreneurship/社会的起業という言葉が広まっていた頃でした。私もそれまでの街頭募金(言葉を選ばずに言うと、時間を切り売りしている感覚がありました)から、お金の回る仕組みを作ることで自分の時間と努力をレバレッジしたいという気持ちが湧いていました。

高校の母校の校長先生が引き合わせてくれたご縁で、大学の中古教科書に特化した古本ソーシャルビジネスアイディアを持った友人に出会い、STUDY FOR TWOという学生団体の立ち上げに参画。当時売り上げの7割をラオスの貧しい子どもの奨学金として寄付し、”学生社会起業団体”とうたって夢中に活動しました。
1年間ワシントンDCに留学した際は、教授に頼み込んで大学院生向けのマイクロファイナンスの授業を履修しました。興味があることを学べるって、本当に楽しかったです。

卒業間近にはSocial Impact Bondの日本への導入を目指すプロジェクトにインターンとして入り、インパクトの世界に触れこの世界を志す大きなきっかけにもなりました。(SIBについてはまた別途記事にします。)


For Profitの世界へ(就職)

STUDY FOR TWOの活動で、当時学生団体界隈で流行っていた「企業協賛」にチャレンジ。私たちは設立してまだ1年位のひよっこ団体でしたが、HISやぺんてる等多くの企業が私たちの活動に協賛してくれました。
そこで頂ける協賛やアドバイスの、手厚いこと、手厚いこと…。
「お金儲けをする世界には、もっとお金があって、もっといろんな人がいる」と学生ながらに強く感じ、新卒はNon-ProfitではなくFor-Profitの世界に行こうと決めました。
海外に住んでみたい気持ちもあり、一番すぐ海外に行かせてくれそうで活発なカルチャーが自分にフィットしていた銀行に就職しました。
銀行では半沢直樹的な地道な営業から、ロンドン駐在、インターネットバンキングのシステム開発等いろんな経験をさせてもらいました。

インパクト投資にチャレンジ

大学卒業間近に、Social Impact Bondについて知ることとなり、すぐにインパクト投資という言葉もだんだんと耳にするように。

インパクト投資とは、財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動を指します。… (GSG国内諮問委員会)

ずっと興味のあった分野でしたが、どうやって自分の仕事にできるのかわかりませんでした。正直これまで私は本業の銀行(とその駐在)やプライベートで精いっぱい。出産して自分の余暇時間に関連記事を追う時間が無くなったとき、たまたま私はインパクト投資の進んでいるロンドンに住んでいるし、これは本業にすることを本気で考えるチャンスかもしれないと思いました。

想い

冒頭の繰り返しになりますが…学生のころ、強く思っていました。
社会にはどうしても支援が必要な人がいて、そこにお金が必要なことは誰にでも明白なのに、なぜここにお金が来ないんだろう。
全てを行政が見られるわけもない。寄付や、NPOでボランティアとして働く人だけでは絶対に回らない。どうにかしてお金が来る世界になったらいいのに。自分には何ができるんだろう。」

インパクト投資は、10年前の私への回答の糸口になるのではないか、と思っています。(夢、見すぎなのかもしれません)

まとめ 

ボランティア経験を経て、社会課題の解決にお金が流れる仕組みづくりに携わりたいと思い、インパクト投資はその手法の一つかもしれないと考えているところです。

今回、主に学生時代の経験を原体験として語ってしまったためボランティア的な要素が強い文章になってしまいましたが、インパクト投資は「儲かる」投資だと理解しています。私は銀行でお金稼ぎにどっぷり浸かっていますし(社会の血液だと思います)、だからこそ「儲かる」「SocialGood/社会的課題の解決も視野に入れる」インパクト投資に興味があります。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

Twitterも始めたので、リプライを頂けたらとっても嬉しいです。

ではでは。

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