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新しい職場|インパクト投資コンサル1-2週目|インパクト投資奮闘記

半年×2か所で働くキャリアチェンジプログラムに入っているので、4月から新しい会社になりました。

新勤務先


新しい職場はインパクト評価などをするコンサル企業。
コンサルといっても戦略コンサルやITコンサルとはちょっと違いそう。
インパクト投資やインパクト評価、特にgender inequalityの観点からの専門性を持つ人たちの集団で、プロジェクトや会社のインパクト評価をしたり、新しいインパクト投資ファンド設立の際にアドバイスをしたり、業界内の新しい取り組みのプロジェクトチームみたいになったりすることもある。

アジア向けの案件も多く、カウンターパートに日本在住の方が出てくる機会も少なからずあるようだ。英国に特化していた前職とは違って好き勝手noteに書くことは難しくなりそうだが、公開情報の範囲内でゆるりと記録していけたら。

新しいインパクト投資ホールセーラーの設立

以前からこのnoteにも度々登場するBig Society Capitalが現在英国でほぼ唯一のホールセーラー( Fund of fund →インパクト投資ファンドに対してのみ投資をする、直接投資はしない)
姉妹会社のようなAccessもホールセーラーとして認識されている。

英国インパクト投資業界は、休眠預金の多くを国から請け負うBSCの影響を強く強く受けている。BSCはいわゆるエリートが多く所属し、働きやすい上にインパクト投資業務では給料が高いのでシニアがやめない→多様性を意識し始めた今でも、白人エリートがリードしている組織だと思われていて、その結果英国インパクト投資も白人男性への投資が圧倒的に多くなっているという課題は、もはや業界の誰もが知る共通認識だ。
(勿論色んな取り組みはあるがここでは割愛)

そんな中、インパクト投資こそ多様性があるべきだ、と考える3つの団体がタッグを組んで、新しいホールセーラーを作ることになった。
その名もPathwayファンド。黒人やマイノリティがリードする団体に特化したホールセーラーだ。

3つの団体の一つが私の勤務先で、このホールセーラーの初期プロジェクトに関わっている。

黒人やマイノリティがリードする社会的企業やチャリティー組織はそもそもインパクト投資を受けている割合が極めて少なく、grant heavy(助成金のみでの運営)となっている企業がそうでない組織より圧倒的に多いと言うデータがある。

私が係るプロジェクトは、ホールセーラーとして大きな資金を動かす前の実証実験的なフェーズで、「インパクト投資って何?(そんなのエリートのやることで自分達が受けられるはずはなかろう)」と思っている黒人やマイノリティの社会的企業/チャリティーコミュニティに、インパクト投資を根付かせるため、伴走支援したりすることになる。
公開情報ではないでこのくらいで。


黒人やマイノリティに特化することでさらに分断を生むのではないか?と最初は疑問に思ったが、こう言う取り組みもあって悪くないし、必要なのだろう。
いい例え話かはわからないが、私が金融に入った時はすでに女性総合職は3割以上いた気がするけど、women in financeのような集まりで自分は1人じゃないと思たり、ロールモデル的な人に出会えるのはありがたい繋がりではあった。
タバコ部屋で話が決まった時代にその部屋に入れなかった人がいたり、会社の男子寮の繋がりほど女子寮の繋がりが強くなかったり。
黒人マイノリティコミュニティについて詳しくないので、この半年で勉強していきたい。


日本とのつながり


先日日本の方とお話しさせていただく機会があり、日本でもインパクト投資のマーケットメイキング的な役割が必要だと思われていると聞き、場所も対象も違うけど少し似てるなあとつながりを感じて嬉しくなった。

私は英国に永住する気概で暮らしているけれど、家族も友達も住む日本でいつかまた期間限定で働いてみたい。ここでの学びが日本で活かせる場面があるのかもしれない、と感じられることや日本の様子を知ることができるのはモチベーションになるなあと実感。
日本で少し仕事で関わってるよ!と言う方がいらしたら、ぜひコールさせて貰えたら嬉しいです。

それではこのあたりで。



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