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日本代表フリーダイバーが教える息を伸ばしたい人が知るべき10の基礎知識

このnoteを開いていただき、ありがとうございます。

こんにちは、フリーダイバー菊本丞馬(じょうま)です。

いきなりですが、あなたはこのような悩みをお持ちではないでしょうか?

「息を長く止めたい、でも体の仕組みをいまいち理解していない」

「息止めのトレーニングの方法は知ってる、でも理論がわからないとやる気がでない」

「安全管理のため知識武装したい」

実は、僕もフリーダイビングを始めた当初「息止め」に関しわからないことが多く本当に途方に暮れていました。

日本語で検索しても情報が全く出てこないのです。

また、欲しい情報が書かれている日本語の書籍もほとんどないという状況でした。

そのため、英語の関連書籍を取り寄せたり、自分の体で実験したりしながら、こつこつと6年もの長い年月をかけて、ようやく納得のいく知識を体得することができてきました。

今まで投資したものは時間だけではありません、お金もかけています。

英語の書籍は1冊3000円以上するものも多いので、書籍代だけでも6万円以上。

自分のトレーニング費用なども含めると、もういくらになるかわかりません。

そんな経験を通して、このnoteでは、

「息を伸ばしたい人が知るべき10の知識」がまとめられています。

もちろん、この知識を得ただけでは「息止め」が伸びることはありませんが、知識を得ることにより、

・個別のトレーニング(ドライアプネア、ストレッチ、有酸素運動など)が体のどこを鍛えているか把握することができ、トレーニングに身が入る

・息止め、素潜りを教える立場の人は自信をもって生徒に教えることができる

・知識武装することにより安全を管理しやすくなる

などの効果があり、結果的にあなたの息止めスキルはアップするでしょう。

また、このnoteは「日本代表フリーダイバーが教える、誰でも息止めが3分できるようになる方法」の続編です。

前回note「誰でも息止め3分」は効率的なトレーニング方法にフォーカスした内容で、ニッチ領域・初noteながら40部以上購入いただきました。

購入者様にも喜んでいただきとても嬉しいです。

続編となる今回のnoteは、息止めにまつわる体の仕組みや背景知識についても知りたい!という購入者様のリクエストを受けて執筆しました。

内容が若干かぶる個所もありますが、こちらのnoteは知識部分をより深堀りした内容となっています。

「日本代表フリーダイバーが教える、誰でも息止めが3分できるようになる方法」を購入された方にも損をさせないどころかよりトレーニングに身の入る内容となっていますので、安心してご購入くださいね。

まずは、僕のことを知らない方のために、少し自己紹介します。

【執筆者・フリーダイバー菊本丞馬の経歴】

1983年 海なし県生まれ

2014年 水泳やその他スポーツ経験はほとんどなく、30歳で突如フリーダイビングを始める(喫煙歴10年以上)

記録:息止め2分台、潜水20m

2016年 フリーダイビング沖縄大会に出場

記録:息止め4分、潜水50m(フリーイマージョン)

2018年フィリピン大会に出場

記録:息止め5分、潜水63m(フリーイマージョン)

2019年フリーダイビング世界大会に日本代表選手として出場

記録:72m(フリーイマージョン)日本男子歴代3位の記録です

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※2019年フランスニースで行われた世界大会の様子です。

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※2020年11月現在の日本男子の歴代記録一覧です。菊本は3位にランクインされています。

さて、本編の前にいくつかお知らせです。

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これまでフリーダイビングで72m、日本歴代3位の実績を残すまでの過程や、
100人以上に素潜りを教えてきた経験から、
かなり再現性の高い「素潜り上達のコツ」のようなものがじょうまの中で蓄積されたので、
その知見を共有する場になればいいな、と思ってます。

「気づいたら倍潜れるようになってました!」

みたいな感じに読者全員がなるように、
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では、始めましょう!

1、人は誰でも3分間息を止められる?

まず、あなたに最初に知って欲しい第1の知識は

「人は誰でも3分間は息を止められる」という事実です。

ここでいう「誰でも」というのは、ある程度体が完成した(15歳以上70歳以下)それなりに健康(体重120キロ以下、心臓、肺、血液などに致命的な欠陥がない)な人を指すことにします。

では、なぜ現状であなたは息止めを3分間することができないのでしょうか?

それは、息止め中に発生する「苦しさ」があなたの息止めを中断しているからですよね。

では、なぜ「苦しさ」は発生するのでしょうか?

メカニズムを説明します。

息止めを続けることにより、あなたの体の中、正確には血中の二酸化炭素濃度は上昇します。

それを脳(正確には延髄)の受容体が感知し、「今は体の二酸化炭素が通常より多すぎる」と判断し「苦しい」というサインを体に出し呼吸を促そうと催促しているのです。

※受容体とは外界や体内からの刺激を受け取る器官とお考え下さい。

二酸化炭素の上昇に伴い水素イオンが増え、体が酸性に傾くと、延髄の受容体が刺激され呼吸が促されるという仕組みです。

では、この「苦しい、息を吸え」というサインは果たして僕らの体にとって妥当性のあるものなのでしょうか?

今すぐ呼吸をしないと生命の危機が脅かされるほど重要なサインなのでしょうか?

答えは、ノーです。

この脳からの「苦しい、息を吸え」というサインは、人間がこれ以上息を止めると死んでしまう限界の前の前の前くらいの段階で出されています。

例えるなら、あなたが本来もっている息止め能力の20%に達したくらいで「苦しい」のサインが出され、脳に息を吸わされている状態です。

人間の体は、安全に安全を重ねるように設計されているため、生命維持に関して一番重要な「呼吸」はこのようなメカニズムがとられているんですね。

ということで、僕らが息を3分間止めるためには、この「苦しい」というサインをもう少し遅らせないといけません。

遅らせるのを怖いと感じる方もいるかもしれませんが、今説明したように多少遅らせても生命維持には何の弊害もないのでご安心ください。

では、どのようにすれば「苦しい」サインを遅らせることができるのでしょうか?

それは、定期的に息を止め、体の二酸化炭素の耐性を上げる。

もう少し詳しく言えば、脳の二酸化炭素受容体を多少麻痺させ、すぐに刺激に対する反応(苦しいとうサイン)を出さないようにする。

これが一番早いです。

そして、これは思いのほかすぐに慣れます。

1カ月も2カ月ものトレーニングは必要なく、早い人で2時間トレーニングすればすぐに二酸化炭素耐性は上がり、3分くらいの息止めなら容易にこなせるようになるでしょう。

例えは良くないかも知れませんが、初めて煙草やアルコールを飲んだとき「ふらふらする」「吐く」「気持ち悪くなる」などの反応が出た経験をされた方もいると思います。

しかし、続けることにより大体の人はある程度の量までは平気になってきます。

経験上、息止めはこれらよりすぐに体が慣れます。

最低限のトレーニングは必要ですが「人は誰でも3分間息を止められる」ということがわかっていただけたと思います。

では、いくつか簡単なトレーニングをご紹介します。

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