猫も犬も両方かわいいが、今は猫だらけ毛玉天国。

現在。我が家では猫だけを多頭飼いしている。
どいつもこいつも拾ってしまった子だ。・・・自分以外の家族が。
なぜか自分だけは動物を拾ったことがなく、家族は何匹も拾っている。

かわいいからゆるす。
そういいながら、朝に夕に夜中にとお世話に追われる人生が・・・
あれ。何年だったかな・・・

多頭買いの宿命で、大人になって落ち着くまではなかなかの野生の王国(ワイルド)ぶりだった。
絶対に!爪は!切らせない! が九割。
絶対に!ブラシも!許さない!が・・・三割。(多いな?)
シャワーは・・・十割アウト。
というのもほとんどが拾ったとき死にかけなので入れられず、あっという間にでっかくなって後の祭りだ。濡れタオルでごしごしやるのがせいぜいだった。幸い今は皆さん毛並みがすこぶるよいが・・・

キャットタワーが好きな子。タワーが嫌いな子。檻が嫌いな子。
段ボールが好きな子。檻を取られると激おこになる子。
半径1mに他の猫が近づくとうなる子。
(狭い我が家で何やってんだか・・・)
・・・正直、大きくなってもしばらくは争いがあったりし、
里親探しあきらめるんじゃなかったな・・・でも貰い手つく柄じゃないし餌代かかる種類だよなあ・・・などと思いつつ
荒ぶる野生どもを監視し、時にはやらかす猫どもの首根っこをつかんで引き離し・・・挙句一睡もできず朝を迎えたり。


幼いころ。この頃はまだきょうだいでひっつきあっていた。いまじゃ・・・きょうだいの接近を許さぬコワイタイプです。なお大きい目をしているほうが雄。小さい目が雌

そんな時期を経てもう数年。
ようやっと、ミックス雑種のちびたちは大小の個体差はあれど立派に大きくなり。それに従い好き嫌いがはきりし順位付けされ、性格も丸くなり、うってかわってすったもんだもなくなった。
順位づけはあるが、下位の連中をいじめたりすることはない。人間による「いじめちゃダメ」指導が入るからだ。
昔犬を多頭買いしていた時期があったのだが、考えてみると、全般的に猫のほうが手間がかかる。大人になってくっつきあって寝る、がなくなった頃が不味い。兄弟間で戦いが始まる場合がある。もちろん性格による。
人間の怪我率が高い。
犬と違い散歩は不要、それはすごくいい。
ただし。餌を食べるタイミングが固体によって全く違い、
人間よろしくの相性問題のせいで、食事時間をずらす子。
食が細すぎて一日6回は食べないとまずい子。
人見知りで人が遠くにいるか寝てないと食べられない子。
・・・つまり。ご飯と水はコンビニエンス。出しっぱなしである・・・
ご飯タイミングがばらばらということは、必然的に出るものもばらばら。
猫を多頭買いしはじめてからこっち。家族全員、満足に眠れた日は正直あんまりない。
くわえて、夜中のリバースなどはスペシャルイベント筆頭だろう。
いくら毛玉対策のカリカリをあげていても、毛をとかしてもつきものだ。
夜更けに家族の誰かが飛び起きて掃除することとなる・・・

そんな、生きたもふもふの毛玉たちは昼間だけは実に愛らしい日向ぼっこや寝姿を見せてくれるが、
個体差もあるが朝方と夕方はがぜん活発となりうごめきだす。
・・・正直、「かわいいから猫ほしい」と考えている人は、薄暮性といういきもの連中の生態を知ってほしい。
薄暗闇になると「はりきっちゃうぞ!!」とはじまり、一匹が騒ぐと「ぼくもー!」「わたしもー!」と、バラバラに騒ぐ。
あれか。夜中の運動会夕暮れ朝方版なのか・・・・・・と思ったことも。

最近は人を踏んでいかなくなっただけ、進歩だろう。
以前は足や腕に顔など踏まれた。
商売道具たる目をやられそうになったときは、瞬間的に反応、前足つかんで短く叱りつけたところ、猫連中に周知されたらしく、以降は全く踏まれなくなった。

猫の下僕になるとよく言うが、あれは本当だ。
犬より断然体調を壊しやすく、冬場の暖房費用は、このあらゆるもの値上がりするよな世の中、天を仰ぎたくなる金額だし。
タブーな香りも食べ物も、植物も、とても多い。
ハーブの香りのスプレーなぞも、種類を選べば使えないことはないらしいが、我が家の持病もちはダメだった。なので、その手のハーブは捨てた。
シャンプーも、ヘナとハーブが入っている強烈なのは使えない。
観葉植物はたいてい食べてはだめなのに奴らはなぜか率先して噛みたがる。
・・・ゆかの、ねこくさは、引っこ抜くパワー。(ちがうそうじゃない)

そして。夜中や明け方。ところかまわず
「トイレしたのーーー!」と情けない声をあげてしもべをたたき起こす。
トイレのどれかが汚れると、必ず、起こしてくださる。・・・まぁ。つかれていると、「頭数+α、トイレおいているから我慢してどれかにしてくれ・・・」と、引き続き屍となって寝てしまうこともあるが・・・

悪気がなくても、膝の上で満足げに伸びをした、その下のわが足にはばっちり爪が刺さる。
爪切り・・・・できたためしはない。爪切りを見ると逃げる。床に引っ付き虫になってはがれなくなる。などなど。
どのみち、爪はさやのように外れるのであきらめているが、ぷすっと刺さった後は足や腕に残る。なので足の出る服装なんてものはできない。
・・・ズボンはいていても容赦なく突き抜ける爪の威力ときたら・・・
我が家にばんそうこうは必須である。

たいてい、兄弟通しのじゃれあいで加減を覚えるが。
十人十色は猫にも例外なく適用され、「社会性をどこに置いてきた?」という不器用な子が出る。
母猫が幼いころに生んでしまった子は絶望的に、手加減が備わってない。

いたいよー・・・・と情けない声を出して、おおげさに、それはもうおおげさにみみずばれをなでてみせる、を。傷つけられるたびに繰り返していたら。一番きかんぼう人間嫌いの子も、「・・・なんかごめん」な顔をするようになり、ひっかかなくなった。
だがしかし。
いまだに若手は仲間同士の「目をゆっくりまばたく」挨拶ができない。
・・・なので、先輩猫は「挨拶せんかい!」と怒るか、「もうしらん。」と無視している。
・・・まぁ。かわいいのでなんでも許せるが・・・

そうそう。多頭買いのメリットか。
どいつもこいつも餌のすききらいがなく、各皿に3種類くらい盛り付けておけば、朝には半分以上なくなる。絶対この餌嫌い、がないので大変助かる。
多頭買いゆえ、お互い様子を見て「起きるの遅かったら困るからこれだけ残す」ルールがあるらしく、足りなかった場合は餌置き場前でうろうろしてたたき起こしに来る。
・・・多頭買いしなければそんな苦労はないかもしれない。

かわいい小悪魔だったりのんびり屋だったり、気が小さかったり。気難しだったりとさまざま。

ちなみに持病もちやケガして保護したなどゆえに、どなたかにおゆずりをはばかられる子もいるわけで、我が家で虹の橋を渡った子たちもいる。
あちらで元気にしているといいなと思う

長老。猫飼いはここから始まった。手のひらサイズだった灰色猫である
ちびすけ。怪我をして飢えていた。旺盛な食欲が制御できず巨大になってしまった
双子の兄弟。いろいろ病気をもっていた。でも4年頑張って生きた。

なんのかんのいって。
仕事いやだーとかいいながら、仕事をつづけていられるのは、このちびたちのおかげである。

・・・、6kg超えている子まで、ちびといっていいのかは微妙だが・・・

そもそも、なんで、ベンガルが野良猫してたんだろうなぁ・・・?
あげくやたら人なれした「四角く小さくくるくる回るくせのある」シンガプーラとか・・・(狭いゲージで育ったんではなかろうか?)

ペット業界の大量在庫なんて習慣、なくなったらいいのに。







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